デュシェ・デュゼという産地は、南仏というよりむしろかなりローヌ地方寄り、
アヴィニョンのすぐ西に位置する“ほぼローヌ南部”といっても過言ではない場所。
ローヌ南部にも見られるような大きな石がゴロゴロと転がるブドウ畑では、
ヴィオニエをはじめ、数種類の南仏ブドウ品種が栽培されており、
日照が多く雨が少ないという恵まれた気候条件のもと、
たっぷりと完熟したブド ウが収穫されます。
今回ご紹介の2019年ヴィンテージが、【ワイン・アドヴォケート】誌で92点という高評価。
「ミディアムボディだが肉感的」
「始めから終わりまでフレッシュさが続き」
「長い余韻にはアニスと白胡椒のアクセント」
というコメントにいちいちうなずける、非常に明快で、
直感的に美味しい!と感じるワインです。
このワイナリーが造る赤ワイン[ヴォルカエ] もまた高評価を獲得しているという、
とんでもない実力を持つワイナリー。
これからもますます目が離せない、注目の造り手です。
じっさいに飲んでみましたが、
『スイカズラの花の香りに、ライチやアプリコットのみずみずしい果実味、
さらにコーヒーの焙煎香とやや硬質なミネラル感。
その味わいは濃密で凝縮感たっぷり。
黄金色、と言いたくなるような完熟の果実のアロマが惜しみなくあふれだし、
厚みのある飲み口は圧倒的なボリューム感。
なめら かな舌触りは上質かつリッチで、フレッシュでいてほどよい重さ。
わざとらしくないアロマも、酸と果実味の美しいバランスも、
すべてが丁度よい感じで、満足のいく飲み応え。
そしてやはり、長い余韻の中に感じるアニスと白胡椒の驚き!』
冷たすぎるともったいない!
キンキンに冷やし過ぎず、少しだけ温度が上がってきて
アロマが開き始めたところを飲んでいただきたいです。
生ハムやサラミと飲めば、止まらなくなりそう
ローストチキンや熟成チーズにもおすすめです。