「平成」が終わり、新元号「令和」へ。様々なスイーツの流行が世間を賑わせた平成の31年間。「なぜあのスイーツが注目されたのか?」という視点からブームの背景を紐解き、「平成」という時代を改めて見直そう。そこから、今後の可能性も垣間見える。
ヴィエッティ・ロエロ・アルネイス 2019
ピエモンテの中心の町アルバの西隣の比較的小さな生産地区で栽培される
アルネイスという品種を使い生み出された白ワインです。
アルネイスは【ネッビオーロ・ビアンコまたは白のバローロ】とも
呼ばれる古くからある土着品種で、今でこそ、大手メーカーも造っているワインすが、
扱いが難しいブドウであったこともあり、長い間あまり栽培されずにいました。
このアルネイスを単一品種で初めてボトリングし、
見事に復活させたのが、ご案内の造り手[ヴィエッティ]。
今も「アルネイスの父」と称賛されています。
近年では、技術の進歩などによってワイン生産が大きく復活。
その個性と伝統を重視され、2004年にはD.O.C.Gワインにも認定されています。
イタリアワイン好きの間では、
『アルネイスの白がリストにあったら、そのレストランはおすすめ。』
という格言のような話まであるくらい、この品種は隠れた人気。
しかも、「アルネイスの父」[ヴィエッティ]が造るのですから、
これはもう美味しくないわけがありません。
『輝きを帯びた麦わら色の美しいカラーに、
香りは柑橘類やメロンを想わせるアロマ、
かすかにアーモンドのニュアンスも感じられます。
なめらかでしっとりとした口当たりの味わいは、
果実味とほろ苦さとバランスの良い酸のあるキリッとした辛口。
爽快感に溢れつつ、長い余韻も楽しめる、素晴らしい白ワインです。
シーフードサラダ、魚介類のアペリティフなどはもちろん、
シンプルに味付けした豚肉、鶏肉料理にも合うでしょう。』
イタリアンはもちろん、和食にもぴったり
北イタリアを代表する白ワインの一つです。
スタック・ハウス・ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニョン 2017
ハイ・コストパフォーマンスのナパ・カベルネが登場!
ナパ・ヴァレーには、
日々、多くの才能と野心をもったワインメーカーたちが現れ、
次第に独立して新たなブランドを出しているのですが、
今回ご紹介するのもそんなワインです。
リリースまもなく、あのロバート・パーカー氏がみずから選んだ
【2016年度トップ・バリュー・グレーテスト・ワイン3本】の
1本に選ばれるという快挙を成しとげています。
数あるワインの中から、たった3本の中の1本です。
それが
[スタック・ハウス・ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニョン2017]
造り手であるモンティチェリ夫妻は
ともにワインメーカーとして多くのワイナリーで研鑽を積んできました。
ワインメーカーであるアナ・モンティチェリは、UCデイヴィス校を卒業後、
フランスワインの最高峰のひとつ、シュヴァル・ブランで研鑽をつみ、
ブライアント・ファミリーで5年間
アシスタント・ワインメーカーをつとめた後に、夫とともに独立。
ブライアント・ファミリーでは、
フィリップ・メルカがコンサルタントをしており、
その影響も強く受けたといいます。
夫であるマリオ・モンティチェリもUCデイヴィス校を卒業後、
イタリアのアンティノリなどで修業をつみ、
その後、ナパに戻ってフィリップ・メルカのアシスタントとして
数々のワイナリーにかかわり、キホーテ・ワイナリーや
トリンチェロ・ワイナリーでワインメーカーとして活躍したのちに、
コンサルタントとして独立するとともに
妻と一緒に独自のブランドを立ち上げたのでした。
ナパ・ヴァレーとボルドー品種に深い経験と愛情をもつ2人が造るワインは、
あっという間に人気を博し、2014年ヴィンテージは、
ロバート・パーカー氏が選ぶ【世界のグレーテスト・ワイン・トップ3】の
1本に選ばれ注目を集めました。
今回ご紹介する2017年ヴィンテージは、それを上回る味わい!と絶賛され、
ワイン・アドヴォケート誌から92点を獲得するとともに、
元ワイン・アドヴォケート誌のテースターでもある
ジェブ・ダナック氏からも92点を獲得しています。
ブドウは、ナパ・ヴァレーの6つのサブリージョンである
ハウエル・マウンテン、スプリング・マウンテン、ダイアモンド・マウンテン、
アトラス・ピーク、オーク・ノル、マウント・ヴィーダーに加え、
凝縮した果実が特徴であるお隣のナイツ・ヴァレーのブドウも少量ブレンドして、
バランスよく仕上げた深みのあるナパ・カベらしい堂々とした味わいが特徴です。
黒ベリーの複雑かつ華やかな香りに、
その期待を裏切らない重厚でいく層にもなった果実が押し寄せ、
スパイスと杉の木肌、鉛筆芯などにナパらしさを感じます。
しっかりとしたストラクチャーがあり、
質のいいタンニンが全体を見事にまとめている印象です。
サロン・デュ・ショコラ2019、エヴァンはマスト!
サロン・デュ・ショコラ2019が始まります。会場で人気のイートインメニューの中から、市川歩美イチオシのジャン=ポール・エヴァンのイートインメニューをご紹介します。
イン・シツ・シグナチャー・ワイン・シャルドネ・ヴィオニエ2018
芳醇で濃密!
香り豊かで華やかな白ワインのご紹介です!
シャルドネとヴィオニエをほぼ半々でブレンドしたユニークな構成ながら、
お互いのいいところをうまく引き出し相乗効果が生まれています。
造り手の中でも、「シグナチャー・ワイン」というテロワールに
フォーカスしたワンランク上のワインとなっています。
このワインは、日本にはまだ最近入ってきたばかりで、
あまり巷で見かけることはないのですが、
世界的に見ても、高く評価され、
あのロバート・パーカー氏主宰の[ワイン・アドヴォケート]誌でも、
毎年のように試飲されていて、高得点を獲得しています。
また、雑誌[ワイナート]主催の試飲会にて
コストパフォーマンスの高い3,000円以下チリ産白ワインの
50本に選ばれた実績をもつ芳醇な味わいのワインです!
それが
[イン・シツ・シグナチャー・ワイン・シャルドネ・ヴィオニエ 2018]
このワインを造るのは、
[ヴィーニャ・サン・エステヴァン]という、
チリのアコンカグア・ヴァレーを拠点に、
すでに設立40年以上の造り手です。
もともとは、国際的にも認められる
高品質なブドウ栽培を確立した父ホセ・ビセンテに、
ボルドーやカリフォルニアで「シャトー・ムートン・ロートシルト」や
「ムートン・カデ」のワイン醸造に携わってきた息子オラシオが
ワインメーカーとして参加し、1974年にヴィーニャ・サン・エステヴァンを設立しました。
今でもファミリー経営を貫く造り手です。
ラインナップの中でも、今回ご紹介するのは、
「シグナチャー・ワイン」というレゼルヴァクラスのワインで、
リヴァーサイド・ブレンドという名前もついています。
このワインは、シャルドネ60%にヴィオニエ40%という構成で、
シャルドネ由来の白い花、ヴィオニエ由来のアプリコット、
適度な樽香が調和したワインです。
アコンカグア川沿岸に沿った120ヘクタールを有する畑は、
水はけのいい砂質土壌で、年間の日照時間が長く、
北風と海岸からの海風による昼夜の激しい寒暖差があり、
香りと果実味が凝縮したタンニンのしっかりしたぶどうが造られます。
その味わいは、
『美しく輝く金色がかった淡い黄色。
アプリコット、パイナップル、ピーチなどのフレッシュで
トロピカルな香りにスパイスやバニラの豊かな香り。
口当たりはフローラルでエキゾチックなフルーツのニュアンス。
果実味に加えて、酸味もしっかりとあるのでバランスよく仕上がったワインです。』

