ドメーヌ・ジャン・タルディ・エ・フィス・ブルゴーニュ・パストゥグラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2015

地元ブルゴーニュの生産者が、ランチに飲む赤として
重宝する[ブルゴーニュ・パストゥグラン]。
高貴品種ピノ・ノワールと、多産系品種ガメイのブレンドにより、
飲みやすくフレッシュでフルーティーな特徴を持つため、
このように扱われる機会が多いのでしょう。

でも、ご案内の1本は、そんなイメージとは少しかけ離れた、
ある意味での本格的ブルゴーニュ。

一般的にピノとガメイの比率が1:2のパストゥグランが多い中、
あの神様「アンリ・ジャイエ氏」の流儀を引継ぐトップドメーヌが、
ピノ・ノワールを50%と半分も使用し、
さらに「ヴィエイユ・ヴィーニュ」の表記のとおり、
複雑で美味しいワインが出来る樹齢55年の古樹ブドウから造った、
ワンランク上の贅沢なパストゥグラン。

その名も、
[ドメーヌ・ジャン・タルディ・エ・フィス・ブルゴーニュ・
パストゥグラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2015]

ご紹介のワインを造る[ドメーヌ・ジャン・タルディ]。
日本では比較的彼らのワインを目にする機会が少ない
のではないでしょうか。

あの[ロマネ・コンティ]を始めとする数多の世界最高峰ワインを生む
「ヴォーヌ・ロマネ村」に本拠を構え、
現当主「ギヨーム・タルディ氏」の祖父
「ヴィクトル・タルディ氏」が創設した比較的新しいドメーヌ。

当時、隣の「フラジェ・エシェゾー村」から転居してきたヴィクトル氏は、
自らの畑を所有しておらず、1920年にヴォーヌ・ロマネ村の名士
「カミュゼ家(現在のドメーヌ・メオ・カミュゼ)」から、
ブドウ畑をメタヤージュ(分益小作契約)しワイン造りを開始。

その後、現在ドメーヌの名称にもなっているヴィクトル氏の息子
「ジャン・タルディ氏」が、1966年に[ドメーヌ・メオ・カミュゼ]と
特級畑「クロ・ド・ヴージョ」ヴォーヌ・ロマネの1級畑「レ・ショーム」、
ニュイ・サン・ジョルジュ村の1級畑「レ・ブド」のメタヤージュを締結し、
今日の名声を得ることになる本格的なワイン造りの基盤を築きました。

またジャン・タルディ氏は、
メタヤージュの関係から[メオ・カミュゼ]で働いていた時に、
今では伝説の人物となった、神様「アンリ・ジャイエ氏」から
ブドウ栽培とワイン醸造のノウハウを学び、
大きく彼の影響を受けました。
その結果、華やかな香りと果実味の強い凝縮感のある味わいと、
骨太でタンニンに溢れ、熟成により真価を発揮するワインを世に送り出し、
名実共に超一流ドメーヌの仲間入りを果たしたのです。

その実力については、あの「ロバート・パーカー氏」が、
『タルディーは、とりわけメタヤージュ(分益小作契約)
の取り決めを交わしているクロ・ド・ヴージョや
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ブドの小さな区画から
4ツ星や5ツ星の品質のワインを造り出す能力を持っている』
と高く評価し、

【ブルゴーニュ・ワイン】の著者、「セレナ・サトクリフ女史」も、
『他に例を見ないほど後味の長いワインが生まれる。
手に入れるのが難しいかもしれないが苦労して味わってみれば、
それだけの価値があることが分かる。
タルディが努力して造り出すワインに、
私はますます印象を深めている。』
と、その力量と品質を賞賛し、かつ入手困難だとする、
まさにブルゴーニュの至宝。

しかし、メタヤージュは契約であるからには期限があります。
その期限が去る2007年。
そのため、ドメーヌの看板ワインであった3つの区画、
「特級クロ・ド・ヴージョ」、「ヴォーヌ・ロマネ1級レ・ショーム」、
「ニュイ・サン・ジョルジュ1級レ・ブド」を返却せざるを得ませんでした。
それは取りも直さず、栽培家、醸造家として経済的に大打撃を被ったことになります。

畑作業を最重視し、永年、手塩にかけて育ててきた土とブドウ、
そこから神様直伝の手法により造り出した極上ワイン。
予想していたこととはいえ、ドメーヌを運営する「タルディ家」
の心境は察するに余りあります。

パーカーさんでさえ、既に20年ほど前に、
『タルディの一流のワインは、
あと10年で分益小作の契約が切れる畑から生まれる。
この非常に才能のある醸造家が、
ほかの価値ある区画を見つけてくれることを私は希望している。』
と[ドメーヌ・ジャン・タルディ]の行く末を案じていました。

今回ご案内の[ブルゴーニュ・パストゥグラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ]は、
そんな困難に直面た偉大な生産者が、丹精をこめて造ったワインの一つ。

一般的に[ブルゴーニュ・パストゥグラン]というと、
ピノ・ノワール種とガメイ種のブレンドのため、
飲みやすくフレッシュでフルーティーとされるのですが、
このタルディのものは、1/3でよい高貴品種ピノを50%と贅沢に使い、
しかも樹齢55年の古樹ブドウ(ヴィエイユ・ヴィーニュ)ならではの味わいで、
パストゥグランのみならず並みのACブルゴーニュさえも超越しているのです。

実際、試飲でも、
『色合いはやはりガメイの個性を受け、かなり濃厚なルビーレッド。
しかし味わいは、ピノ・ノワールの繊細かつ上品な果実味が前面に出て、
ガメイのフルーティさが脇役となっています。
チェリーなどの赤い果実と、シナモンなどのスパイスのニュアンスにより、
ピノ特有の引き締まった風味が見られ、
またタンニンや酸もピノ・ノワールが勝り全体の構成を支え、
それが口一杯に広がり適度に長い余韻へと続くのです。
この果実味と酸のバランスの取れた辛口ブルゴーニュ赤は、
軽く冷やして室温より低めの温度で飲むのがお勧めで、
ハモンセラーノ、シャルキュトリー類やタルト類と、
チーズならウォッシュでもマイルドなピエダングロワと
気軽に楽しみたいものです。』

神様「アンリ・ジャイエ氏」の流儀を引継ぐ、
[ドメーヌ・ジャン・タルディ]が栽培するブドウは
「メオ・カミュゼ」だけでなく、「ルイ・ジャド」や
「ジョセフ・ドルーアン」もこぞって購入する特別上等なもの。

そんな実力派生産者が造る
[ブルゴーニュ・パストゥグラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ]。

通常1/3のピノ・ノワールを贅沢にも50%も使用し、
ピノもガメイも樹齢55年の古樹ブドウから造った1本は、
[ロベール・グロフィエ]、[エマニュエル・ルジェ]が
造るパストゥグランとともに、三傑パストゥグランとも
言いたいほどの逸品です。


ドメーヌ・ジャン・タルディ・エ・フィス・ブルゴーニュ・パストゥグラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2015
【フランス】【ブルゴーニュ】【750ml】【ミディアムボディ寄りのフルボディ】【辛口】
1,980円(税別)

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ハートランド・シラーズ 2014

非常に入手困難なワインの為、今回も僅かしかご紹介できません
引く手あまたの押しも推されぬ超人気ワインの為、
次回輸入も全くの未定。

その名は
[ハートランド・シラーズ 2014]

なにがスゴイかって
その超濃厚な美味しさ、
その驚くべきバリューは一度飲んだら忘れられません。

それもそのはず
このモンスターワインを造るのは、
あの世界的に有名なワイン評論家、パーカーさんが
『2年連続100点満点』をつけた超怪物カルトシラーズ[アモンラ]、
そして98点の高評価がつけられた[ミトロ]を生み出した
若き天才醸造家ベン・グレッツァー氏。

そんな彼が新たに立ち上げた新ブランドが
この[ハートランド]なんですが、
その中でも一番コストパフォーマンスが高いと思うのが、この[シラーズ]

もう並大抵の美味しさじゃないんです。

『その香りは、プラム、カシス、チョコレート、
メントール、タバコリーフ、スパイス、ヴァニラの
甘いアロマがなんとも魅力的。
口に含むと濃縮プラムエキスを想わせる濃厚な味わいが飛び込んできますが、
決して重過ぎず、アンバランスにならない、ピュアなシラーズの美味しさ。

完熟濃厚フルーツの味わいに、滑らかなタンニン、
ピンッと張った酸味が溶け込み、静かなパワーを感じる美味しさなんです。
その口当たりも凹凸のないまろやかな質感で、悠然とした長い余韻が続きます。
もうホッペが落ちそうなほど美味しい!』

濃厚な完熟果実味を持っているんですが、
鮮度の高い酸味と複雑なフレーバーがそれをサポートしているので
重くなり過ぎず、口に入れてから飲み込むまで、
ずっとしなやかな表情を見せ続けてくれるんです。

『私のお気に入り豪州ワインのラベルには、
必ずといっていいほど、≪ワイン醸造家 ベン・グレッツァー≫
と書いてある。
この末恐ろしい才能を持つ男が造る数々のワインが、
ワイン業界を震撼させた』

とあのパーカーさんも語りベタ惚れするほど彼のワインが大好きなんですが、
今回ご紹介のこのワインに限っては、新星モンスターとあって、まだ未知の世界。

しかし既に、数々のアワードで「最優秀」「金賞」「トロフィー」などなど、
圧倒的なコストパフォーマンスの高さで総なめしているワインが、
このハートランド・シラーズというわけなんです。

世界中から注目を集めている天才醸造家グレッツァー氏が造る、
これぞモンスターワイン最新作。


ハートランド・シラーズ 2014
オーストラリア 赤ワイン 750ml フルボディ
1,980円(税別)

ワイン専門リカーショップ

ドメーヌ・ジスレーヌ・バルト ブルゴーニュ・ルージュ 2013

今、ピノ・ノワールの聖地ブルゴーニュで、
あの[ヴォーヌ・ロマネ]を凌ぐ人気を博す[シャンボール・ミュジニィ]。

そんな人気のシャンボール村から、
大著【The Great Domaines of Burgundy】で、
数あるシャンボール・ミュジニィの造り手から、
たった6件のみが掲載された最高峰生産者のワインの登場。
(ちなみに他の5軒は、[ヴォギュエ]、[ルーミエ]、
[ミュニエ]、[アミオ=セルヴェル]、[ルイ・ボワイヨ]
といずれ劣らぬ凄腕揃い)

そんなシャンボール・ミュジニィ屈指のドメーヌから、
まずご紹介するのが・・・、
二人のマスター・オブ・ワインが賞賛する、
最もベーシックなACブルゴーニュ。

その名も、
[ドメーヌ・ジスレーヌ・バルト ブルゴーニュ・ルージュ 2013]

この[ドメーヌ・ジスレーヌ・バルト]は、
先述の【The Great Domaines of Burgundy(ブルゴーニュの著名生産者たち)】
第3版での掲載に加え、あの「ロバート・パーカー氏」も、
『バルトのワインは非常に優雅で洗練されており、
通常7~8年はとてもよく熟成する』
と高く評価し、四つ星★★★★生産者に。

そして、そんなシャンボールの名人の手にかかると、
ベーシックなACブルゴーニュも、
二人のマスター・オブ・ワインが次のように賞賛する1本に。

まず、女性のマスター・オブ・ワインの先駆者
「セレナ・サトクリフ女史」が、
『ブルゴーニュ・ルージュは出色で果実味があり、しなやか』
『フィルター処理をせず、樽香の溶け具合もいい』
とのコメントに、出色のお買い得とし、

1年の約半分をブルゴーニュで暮らす「ジャスパー・モリス氏」も、
『シャンボールと同じくらい敬慕できるブルゴーニュ・ルージュ』と高く評価。

そんな[ドメーヌ・ジスレーヌ・バルト ブルゴーニュ・ルージュ]は、
村の南東にある[レ・バビエール]というヴィラージュ畑の、
さらに南東に隣接する[ボン・バトン]という、
小石が多く水はけに恵まれた畑にドメーヌが所有する、
1.5haの区画からのブドウを使用。
しかも、そのブドウの平均樹齢は複雑なワインを生む、
50年というヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)。

また、ご案内の2013ヴィンテージは、
あの「パーカー氏」の【ワイン・アドヴォケイト】と、
世界中で最大購読者数を誇る【ワイン・スペクテーター】両誌が、
コート・ド・ニュイ赤に【92点】の高得点を付けた、
いわゆるグレート・ヴィンテージ。

つまり、著名評論家も賞賛するお買い得ワインの、
当たり年からの1本がこれ。

実際、試飲でも、
『透明感のある淡いルビーレッド。
野イチゴやラズベリー、チェリーなどのフルーツに、
赤い花のニュアンスを持つ香り。
滑らかな果実味に伴う黒コショウのようなスパイシーな風味には
シャンボールらしさが。
そしてタンニンは細かく溶け込み、また酸味も適度に広がり、
全体のバランスもよくとても美味しいんです。
長めの余韻も繊細で上品なこのACブルゴーニュには、
もし手に入れば鴨肉、無ければ地鶏のロースト、
身近なところではロールキャベツや天ぷらなどと楽しんではいかがでしょう。』

『熟成した後もフレッシュさと酸を失わないミネラル感あふれ、
瓶詰め後も、フレッシュ感を失わず、
バランスの取れたストラクチャーのあるワイン造りを目指す。』
『そのためには豊富なミネラルが必須。
ミネラルは酸やフレッシュさを熟成に耐えうるものにする。』

パーカーさん四つ星評価のドメーヌ現当主、
「ジスレーヌ女史」が自らこう語る、
ブルゴーニュ・ルージュを、
この機会にしっかりとご堪能ください。
シャンボール村屈指のドメーヌからの魅惑の1本です。


ドメーヌ・ジスレーヌ・バルト ブルゴーニュ・ルージュ 2013
【フランス】【ブルゴーニュ】【750ml】【ミディアムボディ寄りのフルボディ】【辛口】
3,780円(税別)

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