「エレガンス気分」カテゴリーアーカイブ

ワインとお酒の記事

パウル・アンハイザーシュロスベッケンハイマー・フェルゼンベルク・リースリング・シュペートレーゼ 2001

【成人ヴィンテージ】となる、収穫から19年を迎えたドイツ産熟成白。
実に状態の良い熟成感を味わえる、20年近く年に及ぶ長期歳月がもたらした、
素晴らしい旨みと複雑な風味をまとった1本。
いまだ存在感のあるフルーティさと酸が融合し、価格を考えると本当にお買い得。

そして造ったのは、あの「バドワイザー」を生み出した華麗なる一族の本家蔵。
その歴史は1600年代に遡れ、実に4世紀もの歴史を誇る、
ドイツの名門蔵[パウル・アンホイザー]。
その10代目が1800年代半ばにアメリカに移住、
あの「バドワイザービール」で世界中に知られる、
[アンホイザー・ブッシュ社]を立ち上げたという有名な一族です。
他方、本家の蔵元は1969年に13代目当主となった「ルードルフさん」の時代に、
優れた条件の畑を選び抜いて規模を広げ、リースリングの可能性に着目。
辛口ワイン造りにもいち早く取り組み、その名声を高めました。

そんな由緒ある名門からのご案内ワインは、ドイツでも最上級クラスからの古酒。
通常は「プレディカーツヴァイン(Pradikatswein)ないし
「Q.m.P」と略される最高クラスのワインカテゴリー。
ブドウ収穫時の最低糖度などで 「Q.b.A」より厳しい条件の、
公的な検査に合格したワインで「補糖」は禁止されています。
さらに、13のワイン生産地域の中で区分されている地区(ベライヒ)で
収穫されたブドウのみで造られ、他のベライヒのワインとの
ブレンドは認められないという厳しい規定があります。

そして、ラベルに表記されている「シュペトレーゼ(Spatlese)」。
これは「遅摘み」を意味し、通常の収穫時期よりも遅い時点で収穫された完熟ブドウを使用。
そのため糖度やエキス分が増え、奥行きのあるしっかりした味わいのワインとなるのです。

ちなみにワイナリーでは、わずか0.7haの畑で栽培するリースリングを手摘みで収穫。
それをオークの大樽で低温発酵後、貯蔵用木樽にて6ヶ月の熟成後に瓶詰め、
その後ワイナリーで静かに瓶内熟成していた秘蔵の1本です。

なおヴィンテージの2001年は、
すぐ隣の「ラインヘッセン地区」がパーカーさんの【ワイン・アドヴォケイト】で、
なんと【95点】のハイスコアを付けた、例外的な超グレート・ヴィンテージ。

そんな大当たり年からインポーターさんが、
20年近くワイナリーの地下ケラー(蔵)で、
静かに眠りについていた秘蔵ワインを入手。
『まず驚くのは長期熟成でも健在の、フルーティーな辛口の風味!!
そして好熟成を象徴する、深みのあるイエローゴールドの色合い。
オイリーなリースリングらしい風味に伴う、リンゴや黄桃に、
アンズのニュアンスを持つ香り。
それに20年近い熟成を経ても存在感のある良質な酸味と、
さらにほのかなハチミツも加わり全体の旨みを構成しています。
ブドウの風味と熟成特有の苦みのある辛口ながら甘みも堪能できるこの1本には、
魚介類のマリネやシーフード全般、職人の手作りハム・ソーセージ類、
チーズならフルム・ダンベールなどの青カビチーズが相性が良いでしょう。』

※このワインは、ボトル詰めされてからワイナリーの地下セラーで、
静かに寝かされていた熟成ワインです。
その歳月により成分であるカリウムやカルシウムと
酒石酸が結合して結晶化した澱が発生しています。
この澱は優良年のワインや瓶詰めの際あまり濾過をしないワインに発生しますが、
品質的には問題ございません。
この白い粒状の澱は【酒石】と呼ばれていて、旨みが詰ったワインに見られるものです。


パウル・アンハイザー シュロスベッケンハイマー・フェルゼンベルク・リースリング・シュペートレーゼ 2001
【ドイツ】【成人ヴィンテージ】【750ml】

スラム・ダンク・レッド 2019

濃厚で複雑な味わいを持つ、カリフォルニアの伝統品種、
樹齢60年のプティ・シラーと樹齢40年のジンファンデルを
ブレンドして造られたワイン。

初ヴィンテージにしてパーカーポイント90点、
ジェブ・ダナック91点を獲得しながら、
2,780円(税込み)はお買い得!

アメリカのバスケットボール界の伝説のスーパースター、
マイケル・ジョーダンから発想を得て造られたワインなのだそうですが、
奇しくも、バスケットボールをテーマにした人気漫画[スラム・ダンク]が今年30周年を迎え、
2021年1月に映画化が発表されたばかりで、
発売前からインポーターさんのところには、注文が殺到。
今、話題のワインです。

それが
[スラム・ダンク・カリフォルニア・レッド 2019]

このワインを造るワインメーカーであるメイヤン・コスチスキー氏は、
2011年からナパのカルト・ワイナリーである[スクリーミング・イーグル]
[ダラ・ヴァレ]で修業したのち、2014年にフィリップ・メルカに誘われ、
アトリエ・メルカのアシスタント・ワインメーカーになり、
わずか2年後、醸造担当ディレクターに就任したという
華々しいキャリアをもつワインメーカーです。
2019年には、大手評価誌である[ワイン・エンシューシュアスト誌]にて、
【40歳以下のテイストメーカー40人】の中の一人に選出されています。

そんな彼があらたなパートナーであるデイヴィッド・グリーン氏と
共に立ち上げたのが、ロイヤル・プリンス・ワインズ&スピリッツ。

2人で、マイケル・ジョーダンのドキュメンタリー番組を見ていた時のこと、

『ジョーダンのスラムダンクみたいなすごいワインってどんなワインだろう?』
という疑問が沸き、人生の中で「決めた!」
と思える瞬間と同じ感動を覚えるワインを造りたい、
ということで出来上がったのがこのワインなのでした。

若い人にはマイケル・ジョーダン?という感じもあるかもしれませんが、
コート外ではダンディで、コートの中では野生味溢れるプレーに痺れました。
スキンヘッドがカッコいい、と思ったのも彼のおかげです。

樹齢60年のプティ・シラーを55%、樹齢40年のジンファンデル45%というブレンド。
プティ・シラーは、アマドール・カウンティの標高の高い地域と
シエラ・フット・ヒルズ、ジンファンデルはロダイという
いずれも昔からこれらの品種を栽培してきた伝統ある産地のブドウです。

濃厚な果実味もさることながら、
土臭さもたっぷりと堪能できる古きよきカリフォルニア・レッド!
という味わいが感動的なワインです。


スラム・ダンク・レッド 2019
赤ワイン 750ml フルボディ アメリカ

ルカ・ボシオ・バローロ 2016

伝統を守りつつ、最新の設備を導入するなど、
常に新しい挑戦を続けるポジオ・ファミリーエステート。
[ルカ・ポジオ]は、当主自身の名を冠して設立したワイナリー。
近年では多くのワイン評論家から注目される実力派として知られるようになっています。

バローロは、バローロ地区の最北端に位置するヴェルドゥーノ村のブドウを使用。
畑は海抜300~350mの高台に位置しています。
ステンレスタンクで発酵後、フレンチオークの大樽で36か月間の熟成
凝縮していて深みのあるバローロに仕上がっています。

バローロの2016年ヴィンテージは、
ワイン・アドヴォケイト誌のヴィンテージ チャートで97点を獲得
『エレガンス、フィネス、力強さ、どれをとっても完璧なヴィンテージ』
まさに大絶賛の近年最高の当たり年。

このバローロもパーカーポイント92点を獲得
『チェリー等の黒系果実とすみれ、なめし皮、
コーヒー、白コショウ等を伴う複雑な香り。
しっかりとしたオーク樽の華やかなアロマ。
赤系果実とミネラルやスパイスのニュアンスでバランスが良く、
上品なタンニンと豊かな果実味が感じ取れ、余韻も長く続きます。
ローストした肉料理、熟成チーズとの相性が抜群。
大きめのグラスでゆったりとお楽しみください。』


ルカ・ボシオ・バローロ 2016
【イタリア】【赤ワイン】【750ml】【ミディアムボディ寄りのフルボディ】【辛口】

セインツベリー・ブラウンランチ・シャルドネ 2006

熟成14年のシャルドネ100%のご紹介です。

カリフォルニアの老舗造り手として知られる[セインツベリー]の
名醸畑として知られるブラウンランチ畑から造られたトップキュベ。

ワイナリー蔵出しの特別品で状態もよく、熟成15年を経て、
古酒らしい風格のある味わいとなっており、古酒好きにはたまらない味わいです。

それが
[セインツベリー・ブラウンランチ・シャルドネ・カーネロス 2006]

カリフォルニアのナパ・ヴァレーの中でも、
早くからブルゴーニュ品種の産地として有名となったのが、
ナパの南にあるカーネロス地区。

カーネロスの南には、サン・パブロ湾という太平洋につながる湾があり、
そこから吹き込んでくる冷たい海風が、
両脇を山に挟まれたナパ・ヴァレーを一気に吹き抜けていくので、
南が冷たく冷涼で、ピノ・ノワールやシャルドネといった
ブルゴーニュ品種の栽培に適しています。

そのカーネロスを有名にしたのが、[セインツベリー]です。

共同創業者であるディック・ワードとディヴィッド・グレイヴスは
ブルゴーニュ品種の理想の地を探し求めてカリフォルニア中を旅し、
カーネロスがナパのサブ・リージョンとして認定されたばかりの時に、
この地のポテンシャルを確信し、ここにワイナリーをつくったのでした。

彼らのエレガントなスタイルはたちまち話題となり
1983年ホワイトハウスでのエリザベス女王歓迎晩餐会でサーヴされるまでに。
カーネロスのポテンシャルは世界が注目するところとなり、
例えば、シャンパーニュ・メゾンであるテタンジェは、
1989年にドメーヌ・カーネロスを設立するなど、
その名声を確固としたものになっていきました。

今回ご紹介するこのワインは、2006年当時、
自社畑であった[ブラウン・ランチ]のシャルドネを使ったトップ・キュベです。
すでに約14年の月日がたっていますが、
ワイナリーに保管されていた蔵出しの特別品で状態もよく、
古酒好きにはたまらない風格のある味わいとなっておりました。

『色はブラウンが入り熟成を感じさせる色あい。
黄桃やカラメル香、ナッツなどのフレーバーがあり複雑。
酸味は穏やか。口当たりもまろやかで、
古酒好きにはたまらない複雑なフレーバーが楽しめます!』

※古酒のため、コルクがもろくなっておりますので、開ける際には十分にご注意ください。


セインツベリー・ブラウンランチ・シャルドネ 2006
【アメリカ】【カリフォルニア】【ナパ・ヴァレー】【辛口】【古酒】【14年熟成】【白ワイン】

カレラ・ジェンセン・ピノ・ノワール 2017

[カレラ]が【カリフォルニアのロマネ・コンティ】と呼ばれるようになったのは、
今に始まったことではありません。
かの有名なるワイン評論家ロバート・パーカーさんが事あるたびにカレラのワインを絶賛し、
高い評価を与える数少ない生産者です。

たとえば、
1999年発刊の第5版[パーカーのワイン・バイヤーズ・ガイド]および
1993年の第3版[ワイン・バイヤーズ・ガイド]の両方ともに
【ピノ・ノワールのベスト生産者】として挙げられているのは、
カレラとモンダヴィのみ!。

そして2003年には、なんとカレラの1987年から現在までのヴィンテージ約60本をテースティングし、

『新世界のみならず、地球上(Planet Earth)で
最強のピノ・ノワールのスペシャリストのひとつであることは間違いない』
と手放しで大絶賛。

パーカーさんがひとつのワイナリーのワインに、
これほどまでに時間を割いてテースティングしコメントすることは、
まさに異例中の異例。
それほど、カレラのワイン造りに多大なる評価をしているのです。

しかし、カレラを評価するのはパーカーさんだけではありません。
ワイン・スペクテーター誌をはじめとするワイン評価誌のみならず、
ニュー・ヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルなどの
一般紙にもたびたび取り上げられているんですが、
しかし、中でもジェンセンさんが自身が、これまでに最も光栄に感じたエピソードは、
目標とするフランス人ワインメーカーたちが大絶賛してくれたことなんだとか。

それは、それぞれのワインを持ち寄ってのワインメーカーたちの
懇親をかねた視察旅行に参加した時のことだったんです。
いくつものジョークが飛び交い、笑い声が絶え間ない、ひどく賑々しいディナーの席上、
彼のワインが回り始めると、次第に静かになっていき、
最後はシーンとしてしまったのだそうです。
そして旅行が終わるまで、代わる代わるやってきては、
『おめでとう!素晴らしかったよ。凄いワインを造ったね』
と賛辞の嵐だったのだとか。
アメリカ国内のみならず、フランスおよび全世界で
これほどまでに評価されるピノ・ノワールの生産者は、
間違いなく他には見当たりません。

特にブルゴーニュファンの間では人気の高い[ドメーヌ・ドゥジャック]のジャック・セイス氏は、
『10年、15年という熟成を経たワインを飲んで、
ブルゴーニュのトップワインと比べられるのはカレラのみ』
とまで言い切っているんです。

そんな、世界でも最も認めれたカリフォルニア・ピノ・ノワールの
作り手とも言える[カレラ]のフラッグシップは、
なんと言ってもオーナーの名前を冠した【ジェンセン】。

現在、単一畑としては6つあるのですが、
オーナーであるジョシュ・ジェンセンさんの父親に敬意を表してつけられた
この畑の一部は、1975年のカレラ設立に先立ち、
1974年に実験的に植えられた畑をも含む最初のもので、
カレラのフラッグシップとしてふさわしい味わいと
名声を現在に至るまで保ち続ける最高峰畑。
まさに【カリフォルニアのロマネ・コンティ】
という異名をつけられるカレラの中でも最も人気の高いのが、このワインです。
ぜひ、ご堪能ください。


カレラ・ジェンセン・ピノ・ノワール 2017
赤ワイン アメリカ カリフォルニア 750ml 辛口