「エレガンス気分」カテゴリーアーカイブ

ワインとお酒の記事

アッポローニオ<ディヴォート>コペルティーノ・リゼルヴァ 2011

今回入荷いたしましたのは2011年。
『前回ご案内の2008年と3年もの開きがあり、
まだ若々し さに溢れていますが、
いつもながらの濃厚果実味と魅惑的な完熟ジャムの旨味はまさにディヴォート。
時間をかけますとヴァニラの芳醇な味わいも絶妙の柔らかさで溶け込んできます。
現段階では、まだ若々しさを感じるほどで強さが前面に出ており、
甘みを伴うような熟成感はまだ全開ではありません。
それでも、このワイ ンの魅力であるキャラメルを想わせる甘い香りもしっかりと感じられます。
そして時間の経過とともに、初めは強さが目立ったタンニンも
いつもながらのヴェルヴェットのようなバランスに変貌していきます。
最後には長い余韻の中に、甘酸っぱいベリー系リキュールの風味が口の中に広がってきます。』

一度飲むと決して忘れられない、まさに神に感謝してしまうほどの美味しさ
大きめのグラスでゆったりと味わってください。


アッポローニオ<ディヴォート>コペルティーノ・リゼルヴァ 201
イタリア 赤ワイン 750ml フルボディ

シャンパーニュ・ラリエブリュットN.V. ジョエル・ロブション

世界中の美食家や大金持ちの熱い眼差しを一身に受け、
ミシュランのレストラン格付けにおいては世界一多くの星を獲得し、
20世紀最高の料理人と称される、ジョエル・ロブション氏。

自身のレストランで実際にオンリストされるシャンパーニュを夢か幻か・・・

本当ならば、彼の所有する超高級レストランでしか飲めない、とんでもなく物凄いシャンパーニュとは・・・・

その名も
[シャンパーニュ・ラリエ ブリュットN.V. ジョエル・ロブション]

しかも、このワインを造っているのは、
フランスを代表する世界最優秀ソムリエ(1989年)
のセルジュ・デュブスがアンバサダーを務めているメゾン「ラリエ」。

シャンパーニュ地方随一のピノ・ノワールの品質を誇り、
優良メゾンがひしめくアイ村で、近年注目を集めるメゾンの一つです。

ラリエのシャンパーニュは主にグラン・クリュのブドウから造られており、
他の有名シャンパーニュとは一線を画しているとして、
現地のシャンパーニュ愛好家から絶大な人気を誇っています。

ジョエル・ロブション・グループのシェフソムリエのコメントは、

『煌めくような淡いゴールド。マンゴー、メロン、
完熟した洋梨などのフルーツのアロマに、
ヘーゼルナッツのテイストが芳醇さをもたらす魅力的な香りをたたえます。
ゆったりとした、果実のコクがある魅惑的な味わいが、
スタートから余韻までフレッシュさを保って持続します。
アペリティフとして、また魚のマリネと好相性ですが、
あらゆる料理と合わせられます。 』


シャンパーニュ・ラリエ ブリュットN.V. ジョエル・ロブション
【シャンパーニュ】【750ml】【スパークリングワイン】

シャンパーニュ・シャトー・ド・ブリニ・グランド・レゼルヴ・ブリュット

評価誌90点、金賞も2度獲得のレコルタン(自社栽培&瓶詰め&販売)
の手によるシャンパーニュのご紹介です。

一般的にシャンパーニュの生産者が[メゾン]と呼ばれる中、
シャンパーニュ地方の最南コート・デ・バール地区の中心に位置する
【シャトー・ド・ブリニ】は、本物のシャトー(城)を所有し、
「シャトー」を名乗れる唯一のレコルタン生産者(自社栽培&瓶詰め&販売)です。

18世紀に狩猟を目的に貴族ダンピエール伯爵が建てた壮麗なシャトーで、
19世紀前半からワイン造りがスタートしました。
シャトーの周りに広がるブドウ畑から
主として自家消費用としてワイン造りがおこなわれ、
その後、戦争やフィロキセラの害などの苦難を乗り越えて
シャトーが再建され、1999年からは一般にも公開されています。

30ヘクタールのシングル・ヴィンヤードで造られる高品質のブドウから、
キュヴェと呼ばれる一番搾りのみを使用したこのシャンパーニュは、
2012年ブリュッセル国際ワインコンクール金賞。
2016年エぺルネ・コンクール金賞、
ワイン・スペクテーター誌90点を獲得するなど評価も高く、
世界中で愛飲されています。

コート・デ・バール地区は、
主要品種はピノ・ノワールで、栽培面積の8割を占めています。
シャルドネも高品質なものが生まれる土地で、
このシャンパーニュもピノ・ノワールとシャルドネを半々でブレンドしています。

その味わいは、
『淡い麦わら色できれいな泡立ち。
白桃やあんずなどの繊細な香りがあり、
口にふくむとフレッシュ感のある
生き生きとした果実味が印象的で、
エレガントな余韻が残ります。』


シャンパーニュ・シャトー・ド・ブリニ・グランド・レゼルヴ・ブリュット
【シャンパン】【フランス】【スパークリング】【750ml】

ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパンマルサネ “クロ・デュ・ロワ”2018

ピノ・ノワール種から数多の極上ワインを生む、
コート・ ド・ニュイ最北端のアペラシオン(産地)が[マルサネ]。
実際は「シュノーヴ」、「マルサネ・ラ・コート」、
「クーシェイ」3つの村で構成され、
ブルゴーニュで赤、白、 ロゼすべてが対象とされる
唯一のアペラシオンです。

そして、至高の特級畑[シャンベルタン]を擁する、
「ジュブレ・シャンベルタン村」の北に位置するこの産地からの赤ワインは、
素直でジビエと大地の風味を 持ちながらもリーズナブルな価格が特長で、
近年、目の肥えたブルゴーニュ愛好家を魅了しています。

そんな[マルサネ]から、米国評価誌【95点】豊作ヴィンテージからの、
[ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン マルサネ “クロ・デュ・ロワ” 2018]

[マルサネ]といえばロゼとイメージされる方も多いかもしれません。
1987年に認められた、このコート・ド・ニュイ最北端の
比較的新しいアペラシオン(村名AOC)では、
確かに以前の日本でもイチゴの風味が楽しい、
良質ロゼが人気を博していました。
しかし近年では、ロゼはマルサネのワイン生産量の僅か15%以下。

マルサネの土壌とピノ・ノワールとの適合性に気付いた地元生産者が、
作柄の良い年ほど赤ワインを造るように なり、
さらに条件の良い斜面ほどその傾向にあり、
また、それらのブドウの樹齢が高くなるにつれ
品質が向上するという好循環を生んでいます。

そんなマルサネの赤の特徴は、
かの至高の特級畑 [シャンベルタン]を産み出す
「ジュブレ・シャンベルタン村」の北側に位置することもあり、
ジュヴレをより親しみやすく柔らかな飲み口にした性格。
逆にその分、熟成に時間が掛かるジュヴレよりも、
柔らかいが溌剌さを失わず、
若いうちから魅力を発揮するのがマルサネの特徴。

特にコート・ド・ニュイのヴィラージュもの(村名ワイン)でも、
早いうちから楽しめるのがこの[マルサネ]。

しかもご案内のワインは、畑名入りとブドウの素性もハッキリ。
アペラシオン最北のシュノーヴ村にある、
東南東向き面積24.3haの[クロ・デュ・ロワ(王の畑)]
という由緒ある畑に、ドメーヌは1haの区画を所有。
そこで栽培する平均樹齢28年のピノを、
ステンレスタンクで主発酵後にオーク樽でマロラクティック発酵。
その後、 新樽率30%のオーク樽で12ヶ月間熟成後に瓶詰めしたもので、
生産本数は6300本のみの希少品。

さらに、ご案内の2018ヴィンテージは・・・、
アメリカの重要評価誌【ワイン・エンスージアスト】が、
この[マルサネ]があるコート・ド・ニュイ地区に【95点】
のハイスコアをつけた、いわゆる秀逸年。
しかも数年の収量連続減から久々に豊作に変わったと、
地元生産者が安堵したグレート・ヴィンテージ。

『クリアーでやや深みのあるルビーレッドの色調。
何より ひと口目から感じるのは、
2018ヴィンテージの特徴であろう、
シルキーなタンニンに包まれた甘い果実味。
そしてベリー、カシスなどの木の実に、
かすかにブルーベリーなどのニュアンスを持つ香りは、
抜栓直後はやや閉じ 気味。
一方味わいでは、ニュイらしい芯のある果実味に、
ほのかな猟鳥獣肉と台地の風味とスパイシーさが手伝って、
辛口の風味に仕上がっています。
決して濃密タイプではないものの、
時間の経過による本領発揮後は、
シルキーなタンニン、上質な酸などと果実味が複雑さを増し、
これぞブルゴーニュのピノというエレガントな1本に変化するのです。
この赤には、タレでの焼き鳥やシャルキュトリー、
地鶏もも肉や牛赤身肉などの料理を、
チーズならエポワスなどのウォッシュタイプを合わせたいものです。』


ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン マルサネ “クロ・デュ・ロワ”2018
【フランス】【ブルゴーニュ】【750ml】【ミディアムボディ】【辛口】

ドメーヌ・ポール・ペルノ・ボーヌ “クロ・デュ・ドシュ・デ・マルコネ”2018

この年産2000本のみの、希少ヴィラージュもの(村名クラス)の赤。
ピュリニィの名手として名を馳せる[ドメーヌ・ポール・ペルノ]が、
ワインの街「ボーヌ」に単独所有(モノポール)する畑からの赤。
その面積0.43haの畑があるのは、
ボーヌ北端にある1級畑[レ・マルコネ] の西側上部、
標高300メートル付近の日照に恵まれた南東向き斜面。

ドメーヌがそこで栽培するピノ・ノワールの樹齢は30~60年の、
いわゆるヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹ブドウ)。
完熟を待ちすべて手摘みで収穫したブドウは100%除梗し、
3~4日間の マセラシオン(醸し)を経て、
ヴィンテージにより8~15日間の発酵。
その間、適度のピジャージュやルモンタージュを施します。
なお、熟成は新樽率10%のフランス産オーク樽で11ヶ月間。
その後濾過はせずに瓶詰めしています。

ちなみにドメーヌについては、
ブルゴーニュに精通する「マット・ クレイマー氏」が、
著書【ブルゴーニュワインがわかる】の中で、
『ピュリニィ・モンラッシェでは秘中の秘のごとき存在』
『自前のブドウ畑は素晴らしく、腕前も見事である』 と絶賛。
ただ一方、惜しむらくは、かつては全生産量の6~8割を
ジョセフ・ドルーアン社に売っていたと解説。
『やがてワインを全て自家詰めする道を選ぶならば、
ピュリニィの 王座をルフレーヴと競うドメーヌになるだろう』 と、
辛口白の最高産地であるピュリニィの中でも、
トップに君臨する 実力があるとの最大級の賛辞を贈っているのです。

さらに、あの「ロバート・パーカー氏」も著書【ブルゴ ーニュ】で、
『ドメーヌ・ポール・ペルノは絶妙な白ワインを造る』
『ワインがどれほど並々ならぬものなのか気付いている人は少ない』
と解説し、傑作を造るのにもかかわらず、
生産量の4分の3をボーヌの ネゴシアンに売り渡すことを嘆いていました。
そしてペルノに望むらくは、クレーマー氏と同様に、
『他のブルゴーニュの白とのブレンド用にまわってしまう
ネゴシアン向け販売量を減らし、
もっと輸出市場にまわしてくれること』を要望し、
『彼のバタール・モンラッシェ1986は、
かって味わった最も偉大なブルゴーニュの白の一つに数えられる』
と締めくくっています。

そんな至高の名手からご案内の、2018ヴィンテージ赤は・・・、
各評価誌のヴィンテージチャートは出揃っていないものの、
アメリカの 【ワイン・エンスージアスト誌】では【95点】と、
かなりのハイスコア。
いわゆるグレート・ヴィンテージと言える生産年です。
しかもこれまでの試飲では、
若いうちから親しみ易く美味しさを感じさせる、
ありがたいヴィンテージ。

実際に試飲でも、
『とにかく美味!!白の名手は赤でもさすがの実力!!』
『かすかに紫の要素を持つ、クリアーなルビーレッド色。
そしてチェリーやベリー、カシスなどの
ニュアンスを持つ香りは華やかで凝縮感があり、
1級などもう少し上級クラスのワインと
遜色ない風味がグラスを満たします。
また、ミネラル感も豊かで、しっかりとした果実味は、
フィネスと共に 素直なたくましさと密度の高い味わいを見せながら、
決して重すぎることなく、バランスの良い風味が余韻まで楽しめるんです。
個人的感想では、現時点でも上質な名品と言えながら、
この傑出した赤は熟成による複雑な変化も期待でき、
数年後がとても楽しみです。
ちなみに、このワインに合う料理としてインポータさんは、
赤身肉のグリル、マグロ赤身、キノコのリゾットなどとしていますが、
より本格的な コック・オー・ヴァンやブフ・ブルギニヨンもよく、
チーズならエポワス やリヴァロなどウォッシュタイプと相性が好いでしょう。』


ドメーヌ・ポール・ペルノ・ボーヌ “クロ・デュ・ドシュ・デ・マルコネ”2018