「エレガンス気分」カテゴリーアーカイブ

ワインとお酒の記事

シャトー・メオム・レゼルブ・ド・シャトー 2015

今回ご紹介するのは、2015年ヴィンテージ。
有力なワイン評論家ロバート・パーカー氏率いる【ワイ ン・アドヴォケート】誌によると、
2015年のボルドー赤ワインの地域の総評は概ね95点前後という非常に高い評価で、いわゆる超大当たり年。

贅沢な造りの通常版[シャトー・メオム]でも相当リッチな味わいですが、
この上級版にあたる“レゼルヴ・デュ・シャトー”は、
まさにワンランク上の格別な美味しさ。

その味わいは、
『カシスリキュールやダークチェリーのコンポートのような黒々と濃密なアロマに、
エスプレッソの香ばしさ、さらにリコリスや黒胡椒のスパイシーな
ニュアンスもふわりと溶け込んだ素晴らしい香り。
あのル・パンの雰囲気すら感じられるようで、とても贅沢な気分に浸ります。
一口飲めば極めてシルキーな飲み心地。
つややかな果実味とあたたかみのある酸の絶妙なバランス、
柔らかなタンニンに包み込まれる安堵感。
重厚でリッチな味わいにしてどこか親しみやすさもあり、
飲むほどに滋味深さが増してくるいぶし銀の佇まいがあります。
長い長い余韻には穏やかな熟成感。
しかしまだパワフルさも秘めているのです。』

まさにため息がでるような味わい深さ・・・
何も言わずにこのワインに没頭したくなる魅力があります。

ローストビーフや牛フィレステーキとぜひ!!
熟成チーズを傍らに、しみじみと味わうのもまた格別。
ゆるやかに流れる時間と共にゆっくりと開いていく旨み。
贅沢なひとときをたっぷりとご堪能ください。




シャトー・メオム・レゼルブ・ド・シャトー 2015

ケラー・エステート・ラ・クルーズ・ヴィンヤード・シャルドネ 2013

パワーと厚みのある果実味が熟成を経て、つやのある味わいを放ち、
ソノマの夕暮れを連想させる静けさと落ち着きのある味わいが魅力です。

それが
[ケラー・エステート・ラ・クルーズ・ヴィンヤード・シャルドネ 2013]

ケラー・エステートの自社畑であるラ・クルーズ・ヴィンヤードがあるのは、
ペタルマ・ギャップと呼ばれる地区。
10年ほど前までは、あまり知られていませんでしたが、
この地区の畑のブドウを使ったワインが、
大きな注目を集めるなどしてから次第に広まり、
2017年からは、ペタルマ・ギャップAVA(ワイン産地)
として認定されることになりました。

この地区は、ソノマ・コーストの南部にあり、
ギャップという言葉が示すように、山の切れ目にかこまれた独特な地形で、
海から流れてくる風はこの狭い地域に集まって吹き抜けていくため、
強く冷涼な土地となります。
そのため、豊かな果実味と酸をバランスよく保つブドウが育ちます。
この地区のブドウは、他にもコスタ・ブラウン、レイミー、フラワーズ
といった有名な生産者が使っており、ケラーは先駆者でもあります。
ケラー・エステートは、1980 年代に畑を拓いて以降、
クローンや地勢、高度、土壌の組成との関係性の究明に精力的に取り組み、
その結果、今ではAVAと認定されるほどこの地域の特徴がワインにも現れています。

ケラー・エステートが持つ自社畑の中でも、
ラ・クルーズ・ヴィンヤードは最も大切にしている優良畑です。

その味わいは、
『色は少し黄みを帯びた麦わら色。
パイナップルやはちみつ、グレープフルーツ、
ナッツなどの香りがあり、熟成を感じさせます。
口に含むと豊かな果実味を感じながらも
落ち着きのある熟成をみせていて、
全体はツヤのある味わい。
余韻も長く、個人的にはねっとりとした食感のホタテや
脂ののったサーモンのマリネとあわせたいワインです。』




ケラー・エステート・ラ・クルーズ・ヴィンヤード・シャルドネ 2013

ラ・ブラチェスカ (アンティノリ)ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ2015

1980年、バローロ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
と一緒に初めてDOCGに認定された、
3つの偉大なるイタリアワインのひとつ、
歴史と伝統あるワイン、
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ。

【トスカーナワインの王様】と
呼ばれるブルネッロ・ディ・モンタルチーノに対して、
そのエレガントな味わいから、【トスカーナワインの女王】と敬愛される
このワインは、トスカーナワインの中心シエナ郊外の丘陵にある
緑豊かな町[モンテプルチアーノ]で、
元々この町の貴族が造っていたとされています。

そのワインの歴史は古く、すでに9世紀にはワイン造りが始まり・・・、
そして、1549年、当時の教皇パウロ3世がこのワインをことのほか気に入り、
最もパーフェクトなワインとして【ヴィーノ・ノービレ=高貴なワイン】と呼び・・・・

17世紀の詩人[フランチェスコ・レディ]は、
このワインを『あらゆるワインの中の王者』と称えているほど・・。

長い歴史の中で数多くの人々の心を捕らえてきた、
まさに感動の歴史が詰まったトスカーナワイン[ヴィーノ・ノービレ]の中でも注目の1本。
あの[アンテイノリ]が手がける[ラ・ブラチェスカ]のご紹介です。

モンテプルチャーノの街から1マイル、ウンブリア州と
トスカーナ州の境界に位置するワイナリー、 [ラ・ブラチェスカ]。
古代エトルリア、ローマ、そして中世ルネッサンス時代の
歴史を残す土地に囲まれたワイナリーです。
1990年にブラッチ家が所有していた敷地を、
イタリアが世界に誇るスーパータスカン[ティニャネロ]&[ソライア] を
生み出した名門[アンティノリ]が購入し、ブドウを全て植え替えて
新しいワイナリーとしてスタートしました。

[ラ・ブラチェスカ]が造るヴィーノ・ノービレ・ディ・ モンテプルチャーノは、
標高約280mに広がる103haの敷地にある、
[グラッキアーノ]、[チェルヴォニャーノ]、[サンタ・ピア]と
いう3つの有名な畑のブドウを使用して造られます。

栽培に関しては、1ヘクタールにおけるブドウの平均収量を
アペラシオンの規定よりも少なく保ち、
すべての区画で最高の品質が得られるようにしています。
収穫されたブドウは、15日間の発酵後、大樽へ移してマロラクティック発酵。
そのまま大樽内での12か月間の熟成の後、
更に12か月間の瓶内熟成を経てリリースされます。

この2015年は、≪パーカーポイント90点獲得!!≫
『なんと柔らかくエレガントな果実味、
ヴェルヴェットのような質感で滑らかな味わいの中に、
気品に溢れる優しい香りが漂ってきます。
この香りこそ、最上級のヴィーノ・ノビレだけがもたらしてくれる極上のアロマ。
口の中では甘酸っぱいフルーツ、そしてコーヒーを想わ る心地よい苦味。
それらの複雑な要素が完璧なバランスで溶け合い、
穏やかに長く続く余韻が充実感を与えてくれます。』

【ヴィーノ・ノビレ=高貴なワイン】の名にふさわしい
繊細さと奥行きのある味わいを、是非ご堪能ください。




ラ・ブラチェスカ (アンティノリ)ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ2015

アルタ・マリア・サンタ・マリア・ヴァレー・ピノ・ノワール2012

ラベルにはうたっていませんが、
実はこのワインは、オー・ボン・クリマやタンタラといった
サンタ・マリア・ヴァレーの超有名畑であるビエン・ナシード畑のブドウを
贅沢に使って造られているワインです。

80%の全房発酵をし、果実味だけでない複雑なニュアンスを持った
力強い味わいが6年の熟成とともにこなれたタンニンをうみ、今、まさに飲み頃のワイン。

パーカーポイント90点、ワイン・エンシュージアスト誌91点、
ワイン&スピリッツ誌90点とカリフォルニアを代表する評価誌でも高く評価されるワインです。

それが
[アルタ・マリア・サンタ・マリア・ヴァレー・ピノ・ノワール 2012]

造り手である[アルタ・マリア・ヴィンヤーズ]は、
カリフォルニアの 有名ピノ・ノワール産地のひとつであるサンタ・マリア・ ヴァレーで、
170年も前から続く栽培家であるジェームズ・オンティヴェロス氏と
醸造家のポール・ウィルキンス氏が共同で立ち上げたワイナリーです。

カリフォルニア屈指のワインを生み出す超優良畑のひとつが、
サンタ・マリア・ヴァレーにある[ビエン・ナシード畑]です。
[オー・ボン・クリマ]や[タンタラ]をはじめ、
多くの著名な生産者がこぞって買い求める超優良畑なのですが、
このワインに使われるブドウの約90%は、
この[ビエン・ナシード 畑]のものを贅沢に使っています。

実は、このビエン・ナシード畑の管理および生産者との交渉などを行っているのが、
ジェームス・オンティヴェロス氏。
彼は、この地域の栽培家の9代目であり、この地域のテロワールを知り尽くしています。
ビエン・ナシード畑のブドウの管理・セールスを担当する一方で、
自分の理想とするワイン造りを友人である
ポール・ウィルキンス氏とともに立ち上げたのが、
[アルタ・マリア・ヴィンヤーズ]というわけなのです。

そういう特別な関係もあり、このワインは、
ビエン・ナシード畑のブドウを約90%と贅沢に使っています。
天然酵母を使い、化学農薬をできるだけ使わずに造られたワインです。
このヴィンテージでは80%の全房発酵(茎を一緒に発酵させる)をしており、
果実味だけではない、複雑な味わいのワインになっています。

その味わいは、
『ラズベリー、クランベリーなどの果実に、
サンタ・マリア・スパイスと呼ばれるスパイス感があり、
熟成6年の熟成香、杉やセージ、クローヴ、サンダルウッドなどのフレーバー、
全房発酵からくる鉛筆芯などがあり複雑!
6年の熟成を経て、非常にこなれた味わいとなっており、
今、まさに飲み頃を迎えたレベルの高い味わいです!』




アルタ・マリア・サンタ・マリア・ヴァレー・ピノ・ノワール2012

シャトー・ポンテ・カネ 2010

ラフィット、ラトゥールなど、超一流のシャトーがひしめく、
メドック随一の銘醸地ポイヤック。

その中でも、ムートンのすぐ南に隣接する最高級区画を所有するシャトー。

そして、格付け5級ながらその実力は2級に匹敵と言われ、
今や価格が急高騰しているシャトーといえば・・・ 【シャトー・ポンテ・カネ】

【ポンテ・カネ】は、90年代以降そして近年になってさらに評価が急上昇しており、
【デカンター誌】では最も品質が向上し進化した10シャトーの一つに選出、
【レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス】でも五大シャトーと同じ三ツ星の高評価

さらに、パーカー評も非常に高く、100点満点も含め、
ほとんどのヴィンテージで95点以上という驚異的なハイスコアを獲得しています。

シャトー・ポンテ・カネが所有する畑は、
あの5大シャトーのひとつ、シャトー・ムートン・ロスチャイルドの向かいという絶好のロケーション。
所有する畑は約80ha。壌は主に粘土や石灰を含んだ砂利質で、
平均樹齢30年のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、
プティヴェルド、カベルネ・フランが植樹されてい ます。

栽培面では、卓越したテロワールをワインに反映させるべく、2004年からはビオディナミを実践。
また、収量を落とす方向に転換していた事もあり、徐々にその品質への評価は高まり、
ついに2009年と2010年には、2年連続で、パーカーポイント100点という快挙を成し遂げ、世界を驚かせました。

ご案内いたしますのは、100点満点獲得の2010年。




シャトー・ポンテ・カネ 2010