「エレガンス気分」カテゴリーアーカイブ

ワインとお酒の記事

ファットリア・ロルナーノ・キャンティ・クラシコ・グラン・セレッツィオーネ 2012

まずは、[ルカ・マローニ]というガイド誌につきまして、
少々説明させてください。
このガイド誌の特徴は、各ワインを

Consistenza(凝縮感・充実感))       
Equilibrio(バランス感)  
Integrita(全体感)

以上、3つの面から各33点満点で評価。
最高点は99点とな ります。
果実味の凝縮感やバランスの良さに重点を置いた
個性的な採点で定評があり、
南エリアのお手頃なワインが、
ピエモンテやトスカーナなどイタリア最高レベルのワインを
上回る高得点を獲得することも珍しくありません。

言い換えれば、お手頃価格で飲み応えタップリのワインを
探す愛好家の方々にとっては数々の掘り出し物を発見
きるとても便利なガイドなんです。
その点が最も消費者目線という定評を得ているのでしょう。

その[ルカ・マローニ]で、
なんと最高満点99ポイントを獲得したのが、ご案内のワイン。
92以上を≪めったにない、最高のワイン≫とランク付けしている、
このガイドでも満点99ポイントというスコアはほとんど付けられていません。

[グラン・セレッツィオーネ]は、最良区画の厳選ブドウだけを使用、
フレンチオークの新樽で30ヵ月熟成させた、
生産本数は2200本ほどの超稀少キュヴェ。
前ヴィンテージは[ヴェロネッリ誌]で、
あのサッシカイアと同点の94点。
過去には[デキャンター誌]でも【ハイリー・リコメンドッド】
評価を獲得するなど、今やキャンティ・クラシコの最高
峰の1本と言えるでしょう。

その味わいは、
『上品でエレガントな色合いスミレの花、ブルーベリー、
プラム、カシス・・・全体を貫く心地良いほろ苦さと複雑な香り。
口に含みますとしなやかでシルクのような滑らかなタンニンと
快適でバランスの良い酸とミネラル感が溢れ出ます。
パワフルな味わいの中に、気品に溢れる優しい香りが漂う、
最上級のサンジョヴェーゼだけがもたらしてくれる極上のアロマ、
多様で複雑なあらゆる要素が素晴らしいバランスで溶け合った、
まさに、超一流のキャンティ・クラシコです。』




ファットリア・ロルナーノ・キャンティ・クラシコ・グラン・セレッツィオーネ 2012

フォリス・ログ・ヴァレー・ピノ・ノワール2015

ドルーアン、コント・ラフォン、ルイ・ジャドなど
ブルゴーニュの一流ドメーヌが次々と進出してくるのがオレゴン。

ピノ・ノワールの高級産地としてアメリカの中でも特別な
存在感のある産地ですが、総じて「高い」のが悩みの種です。

そんな中、このワインはコスパが高いと評判のワイン、
どうして、こんな価格が実現できるのか?というと、
実は造り手である[フォリス・ヴィンヤーズ]は、
これまであまり知られていなかったログ・ヴァレーというところを
拠点とするワイナリーなのです。
多分、現時点ではオレゴン最南部にあり、
一般的なウィラメット・ヴァレーなどに比べ、
コストがダントツに安いため、そのコスパは抜群。

新着2015年は、昨年同様、ピノ・ノワールにとってビッグ・ヴィンテージで、
温暖な気候が成長期の早い段階から続き力強い果実味をもち、
今ヴィンテージもステファン・タンザー&アントニオ・ガローニ主宰の
評価誌[ヴィノス]にて【90点】と高評価も獲得しています。

それが
[フォリス・ヴィンヤード・ログ・ヴァレー・ピノ・ノワール 2014]

造り手である[フォリス]のオーナーであるテッド・ガーバー氏が
手つかずの自然が残るこの地域に土地を購入したのは1971年。
標高450メートルのところにあるこの地域は、
当時はブドウ栽培には適さないと考えられており、
実際、当初はなかなかうまくいきませんでした。
しかし彼は確かな可能性を確信し、
地域の中でも適した場所を徹底的に研究した結果、
ついにブドウ栽培に成功したのです。

そして、優秀な苗木業者となり、
主としてカリフォルニアのワイナリーに苗木を供給して、
その基礎を固めました。

しかし、自社ワインの生産という夢を忘れていなかった彼は、
1986年から有能なワインメーカーを雇って自社瓶詰めを始めたのです。

約40年の歳月をかけて、自ら開拓し、全く何もないところから、
成功を掴んだ開拓者ゆえに、
生み出すワインのコストパフォーマンスはどれも抜群です。

あのイギリスのワイン評論家の中でも大家として知られる
ヒュー・ジョンソン氏も白ピノ・ブランや赤ピノ・ノワールの
品質の高さに言及しており、
また、全米で利用者の多いネット・ワインショップで、
2010年には【人気赤ワイントップ10】に選ばれています。

そんな[フォリス]を代表するのは、
もちろん、オレゴンをオレゴンたらしめているピノ・ノワールです。
その可能性を信じてきたオーナー、テッド・ガーバー氏の
すべてを注ぎ込んで追求されたワインです。

2014年は、ピノ・ノワールにとってビッグ・ヴィンテージとなり、
温暖な気候が成長期の早い段階から続いたおかげで、
例年よりも色が濃く、より力強い味わいのピノ・ノワールとなっています。
色合い、凝縮間、タンニン、深い果実味のすべてがバランスよく揃い、
さらに微かなフレンチオークの風味が豊かなボディを支えます。

2,000円台前半で手に入るオレゴン・ピノ・ノワールは本当に希少です。




フォリス・ログ・ヴァレー・ピノ・ノワール2015

カラマニー スー・ラ・モンターニュ 2016

南仏の注目産地“カラマニー”から来た、濃厚な極旨。

“カラマニー”は、
スペイン国境近くルーシヨン地方の、ピレネー山脈の麓にある村で、
コート・ド・ルーシヨン地区の中の独立した産地として呼称を獲得した場所。

そして今回ご紹介するこちら、[スー・ラ・モンターニュ]
すなわち『山の麓』というネーミングのとおりの地で、
シラーとカリニャン種から造られるアロマティックかつ
スパイシーなワインです。

南仏の太陽とピレネー山麓の寒暖差が生んだ、
濃密でメリハリのある味わいは、
一口飲んだ瞬間からとても印象的。

今回ご紹介する2016年ヴィンテージは、
世界的ワイン評論家パーカー氏主宰の
【ワインアドヴォケイト】誌では90点、
そしてアメリカの若手ワイン批評家の
ジェブ・ダ ナックの評価では91点
という高得点を獲得しています。

その味わいは、
『滴るほどに濃密なカシスに、ダークチェリーの凝縮感。
リコリスやクローヴ、ブラックペッパーのスパイシーな風味と
コーヒーの香ばしいアロマ。
一口飲んだ瞬間、濃厚な果実味とともにまろやかな旨みと
緻密なタンニンが立体的な味わいを生み出し、
飲み応えたっぷり。
ビターチョコレートのようなほろ苦さを伴う余韻が印象的です。』

たっぷり濃密、そしてまろやか、
どっしりとした骨格にして優雅な飲み心地の美酒です。

牛ステーキやビーフシチューとの相性抜群。
よく喰らいよく飲んで味わい尽くしたいワインです。




カラマニー スー・ラ・モンターニュ 2016

ドメーヌ・ヌーメイヤー エデルツヴィッカー・J 2017

[ドメーヌ・ヌーメイヤー
エデルツヴィッカー ”J” 2017]

このワインはなんと、日本のアルザス担当が醸造家と共に
ブレンド比率を決めて、醸造してもらったという夢の
ようなオリジナル・ブレンドワインなんです。

今ヴィンテージよりラベルのデザインもリニューアルし、
さらにパワーアップ!!

アルザスはフランスの中でも数多くの星付きレストランが
ひしめく美食の地!!美味しい料理にはかかせない美味しい
ワインの宝庫の地。

アルザスは南北に長く、北部と中部、南部でそれぞれキャラクターが変わり、
また、51のグランクリュ、すべて違う味わいになるように、
土壌もパッチワークのように異なるので、
ワインファンを常に魅了する銘醸地なんです。

このワイナリー、ドメーヌ・ヌーメイヤーは北部アルザスの注目ワイナリー。

ブリュンデルタールというグランクリュを所有し、
この畑の土壌である古い地層年代の三畳紀の粘土石灰質土壌が中心です。
グランクリュ以外も同様の土壌であることから、
グランクリュ以外のワインも非常に良質でお買い得なんです。

このワインを造るきっかけになったのは、
たまたま2013年の2月にプライベートで
ジェロームさんが日本に来日したときのことです。
ちょうど、父親のワイン造りをともにするようになり、
自身の経験も兼ねて日本に来日したいということでした。

「日本人の普段食べている食事、どんな味覚なのかを知りたい。」

と勉強熱心で、居酒屋、ふつうの定食屋さん、
フレンチ、和食屋さん、築地市場・・・
さまざまなものを食べて歩きました。
もともとソムリエさんの経験もあるジェロームさんですから、
”日本人の味覚のパレット”の特徴を感じていただけたみたいです。

その時に、
「この経験を活かして、日本用にオリジナルブレンドの
エデルツヴィッカーを作れないだろうか」

と相談したところ、快諾!同年に再度ワイナリーを訪問して、
ブレンド品種とその比率を決めました。

毎回少しずつ割合がかわりますが、
今回選んだ品種は、全部で5種類。
ベースにはシルヴァネール。
ゆったりと丸い酸、口中での落ち着きのある味わい、
ニュートラルで食事に合わせやすい品種として知られています。
ボリューム感があるのが特徴の品種で、
適度に酸味をうみだす粘土石灰土壌と相性のいい品種。
それにオーセロワ(ピノ・ブランの一種)でワインに透明感と奥行を。
ピノ・ブランもうまく色々な品種のまとめ役になっている印象。
それに加えたのが、ピノ・グリ。ボディとリッチ感を支えてくれます。
2017年ヴィンテージはさらにミュスカの比率をあげて
薫りの伸びやかさを出しています。

日本の食卓では、欧米に比べて、
ビネガーや酸味の強いものを使う機会がないので、
あまり酸味が強いワインだと食事と合わせにくいと考え、
角がとれた酸味になるような品種構成にしました。

また、私たち日本人はお醤油やお味噌、お米の味になれているので、
口の中の広がりは旨味が広がるように、
ふっくらどっしりとしたものが美味しいと感じることが多いと思います。

そのような口中でのパレットの位置に合いやすく、
また色々なものを一度に食べることが多い、
日本の食卓にあいやすいように、複数品種にしました。
それぞれの品種の特徴がどこかに合ってくれるので、
万能に使いやすい ようにしました。

試飲の際は、
「薫りはオレンジ等の温かみのあるのある優しい柑橘系。
繊細で、雑味がなくピュアな印象。
味わいは、凛とした骨格に支えれらていますが、
後味はゆったりふんわり広がるような繊細で
きめ細かいテクスチャー。
エレガントで軽やかですが、心地よく口中に広がる旨みや
苦味が適度なボリューム感やリッチさを与えてくれます。
いつまでも飲み続けていたくなるような軽やかさ、
芯の強さ、優しさにあふれ、余韻はとても長く続いていきます。」

2017年は収量が少なく、凝縮感のある味わい。
これまでの歴代エデルツヴィッカーJの中でも
一番辛口の仕上がりになっています。

スタッフみんなで試飲して、今回のヴィンテージも完成度
の高さに驚きました。

色々な食事に1年を通して万能に使えそうですが、
おすすめは白身のお肉やタンパクな白身のお魚料理。
前菜の野菜料理にも。
ブレンドなので色々なタイプのお料理に
合わせて表情を変えてくれるワインです。
串揚げなどの揚げ物系にも。
テンプラにも良さそうです。

2012年から正式にオーガニック認証も取得して、
美味しいだけじゃなくて、ナチュラルさにもこだわりました。

ワイン名前の”J”はジャポン(日本)の頭文字と、
ワインメーカーのジェロームさんの頭文字からこの名前に決定。
日本とフランス、共にオマージュし合う信頼関係の上に
なりたったワインなんです。




ドメーヌ・ヌーメイヤー エデルツヴィッカー・J 2017

アンリ・ド・ヴォージャンシー・キュヴェ・デ・ザムルー・グランクリュ・ブラン・ド・ブラン

【キュヴェ・デ・ザムルー=愛し合うカップルのためのキュヴェ】

なんとも素敵な名前が付けられた超稀少シャンパンのご案内です。

フランスの個人のシャンパン愛好家や結婚式の引き出物などで
生産本数の90%が売れてしまい、輸出に回すのは10%のみ。
需要が生産量を大きく上回っており、
ガイド誌等にも一切出展しないという、
まさに知る人ぞ知る超こだわりの極上シャンパンなんです。

ここ日本でも高級レストランさんを中心に
密かなブームとなっているのですが、輸入本数が極端に少なく、
インポーターさんでも輸入即完売を繰り返している、
まさに知る人ぞ知る稀少シャンパンを入手することができたんです。

その名も、
[アンリ・ド・ヴォージャンシー・
   キュヴェ・デ・ザムルー・グランクリュ・ブラン・ド・ブラン]

世にテーマ・パークやテーマ・レストランは多々ありますが、
この造り手は言わば【テーマRM】
そのテーマとは【結婚】。
すべてが【結婚】という人生最大のテーマに沿って、
この小さなシャンパンハウスは運営されています。

それは、フランスで結婚のシンボルとされる鳩のカップルが
キスをしているハート型のラベルだけではありません。
このシャンパン・ハウスには、
1820年~1920年当時の結婚をテーマとした博物館が併設されており、
記念宝石、家具、調度品、衣装、風習や儀式にまつわる資料が
多数展示されています。

食堂は、近くの教会で結婚式を挙げたカップルが2次会に使用。
もちろんこのシャンパンで乾杯をし、その後、
当主パスカル・アンリのお父さん自慢の薔薇のコレクションをはじめとする
色とりどりの花々に囲まれた素敵な庭で記念撮影。
引き出物やお土産にはもちろんここのシャンパンを・・・。

こう書いてしまいますと、
『肝心の味わいの方は・・・?』
と気になってしまうのも当然・・・
これがまた素晴らしい泡立ち、そして飲み口なんです。

『淡く、そして美しく輝く黄金色のゴージャスな色合いと
レモンや洋梨を想わせる素敵な香りとともに立ち昇ってくる優しい泡立ち・・・
これだけでもう完璧にノックアウトされてしまいます。
やがて完熟した最高のシャルドネだけが醸し出す
トースティなフレーヴァーとナッツやバニラをを想わせる甘い香りが
口の中で溢れ出し煌びやかな酸との完璧なるハーモニーは、
もう言葉もありません』。

それもそのはず、
このシャンパンを産み出す[オジェ村]と言えば、
今やシャンパーニュ随一のカリスマと呼ばれ、
その造りだすシャンパンに世界中の愛好家が熱狂する
[ジャック・セロス]も畑を所有し、
あの時価3万円の幻のシャンパン[サロン]
さらには高級シャンパンの代名詞とも言える[クリュッグ]の
最高級キュベ[クロ ・デ・メニル]を産み出す、
[ル・メニル・シュール・オジェ村]とも隣接する、
まさに【天上の楽園】とも言えるシャルドネの聖地。

そこに、この造り手が創業1732年以来所有するグランクリュ畑、
しかも樹齢40年以上の古樹畑の最上のシャルドネだけから
仕込まれている極上のブラン・ド・ブラン。

ご結婚されるご家族やお友達への最高のプレゼント。
もちろん、バレンタインにもうってつけのシャンパンです。




アンリ・ド・ヴォージャンシー・キュヴェ・デ・ザムルー・グランクリュ・ブラン・ド・ブラン