樹齢148年! アメリカ最古のジンファンデルの深い味わいが堪能できる

Facebook にシェア
Pocket

カリフォルニアでも古いジンファンデル畑がある
シェナンドー地域のジンファンデル。
そんな古樹の畑の中でも、アメリカで最も古い畑として知られる
[グランペール]畑のブドウを使って造られたワイン。

樹齢は、なんと148年。なんとこれは文献上、確認されている
アメリカ最古のジンファンデル畑です。
そのブドウをほとんど使用して造られているのが、このワインです。

接ぎ木をしない自根により137年も生きながらえているブドウ畑からは、
一エーカーあたりわずか1.5トンという低収量しかとれませんが、
地中深く根をはった古木ゆえの凝縮された果実味や複雑なニュアンスをもち、
体に染みわたる深い味わいを醸し出しています。

ところが、
インポーターさんにお話を伺ったところ、
このワインに大きく影響を与えている樹齢148年の古樹畑[グランペール畑]が、
ついに2008年からは実をつけなくなり、すでに畑もなくなってしまったとのこと。

つまり、
この素晴らしい味わいを堪能できるのは、
このヴィンテージが最後なのです。残念。

そのワインとは、
[C.G.ディアーリ・サザンエクスポージャー・ジンファンデル 2007]

造り手である[C.G.ディアーリ]は、
とてもユニークな経歴をもつオーナー夫妻が経営する
ブティック・ワイナリーです。

トルコに生まれ、アメリカの大学・大学院で
フード・サイエンスを専攻した
ハイム・グー・アーリ氏(C.G.アーリ氏)は、
クォーカーオーツやデルモンテ社など
米国の有名な食品会社で味覚分析と商品開発を行い、
その後、自身で食品のフレーバー開発を設立して成功した人物です。

数々の微妙な要素を組み合わせ、求めるフレーバーを生み出してきた、
まさに味覚のプロフェッショナル。

そんな彼の情熱は、実は長年、ワインにありました。
中でもジンファンデルには強い思い入れがあり、
1998年にビジネスを売却し、ブドウ畑をシェナンドー地域に購入。
また、この地域の優れた4つの畑からブドウを購入し、
世界に通用するグレートなるワインを造っています。

ワイナリーの最高峰のワインと位置づけられるのが
今回ご紹介する[サザン・エクスポージャー]なのです。

このリザーヴワイン[サザン・エクスポージャー]に使われているのは、
アメリカ最古のジンファンデル畑である樹齢137年の[グランペール畑]と
樹齢40年の[ガンサー畑]という2つの畑で、
半分以上メインは、[グランペール畑]のジンファンデルからなっています。

[グランペール畑]は、1869年から脈々と続く畑で、禁酒法の時代にも、
荒れることなく主として自家用ワインを造る人たちに売られ、
あの[ガロ兄弟]をも顧客にもっていたとされる由緒正しきブドウ畑です。
その根は、接ぎ木されることなく自根を148年間貫いています。
南向きの緩やかな斜面にごつごつとした株仕立てで植えられ、
水はけのよい玄武岩の土壌で根は地中の奥深く到達し、
ミネラル豊かなエキスをブドウに与えています。
収量はわずかに1エーカーあたり1.5トンで、
凝縮した果実をつくり出しています。

商標上の問題から、[グランペール畑]という名前を
ラベルには入れることができないのですが、
それゆえに、知る人ぞ知る希少なるジンファンデル。

味覚を科学するプロであるオーナーのハイム氏は、
ワイン醸造にもその才能を発揮し、特殊な発酵タンクを開発し、
より優しく、ブドウの発酵を可能にしました。
この特殊なタンクを用いると、フランス語でいう「ディラスタージュ」
というワインの移し替えを自然な力で行うことができます。

丁寧に、タイミングを見極めながら造られたワインは、
しっかりとしたストラクチャーをもち、
長期熟成のポテンシャルを保ちながら
とげとげしいタンニンが残らない、
滑らかでスムーズな仕上がり。
実に10年の熟成を経て、独特な奥深さをもち、
歴史の重みも噛みしめることができるワイン。

その味わいは、
『ブラックベリー、ドライプラム、ダークチェリー、
そしてダーク・チョコレートの香りに、
コショウ、クローブなどのスパイス、
フレーバーにはほんのりとバニラ、
古い杉の樹、ドライフラワーといった味わいが重なります。
ボディはミディアムフルボディで、円熟した果実味、滑らかなタンニン、
独特な凝縮感、体の中に染み込んでいくような充実した味わい。
なかなかバランスよくここまで熟成するジンファンデルはありません。』

これが、樹齢148年の古樹を使った最後のヴィンテージとなります。

C.G.ディアーリ・サザンエクスポージャー・ジンファンデル 2007
【アメリカ】【赤ワイン】【750ml】

ワイン専門リカーショップ