ドメーヌ・ルネ・ルクレール・ブルゴーニュ・ルージュ 2014

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ドメーヌや栽培家にとって付き物のブドウの樹の植え替え。
植物に寿命がある限り、避けては通れない現実です。

でも一部の生産者は、その際に生まれる若樹ブドウを有効に使っています。
それが、ワインのカテゴリーを下げる「デクラッセ(格下げ)」という手法。
これには賛否両論あるでしょうが、価格的には消費者に利点があり、
また資源を無駄にしないという点でも評価に値するでしょう。

今回ご紹介の1本も、そんなACヴィラージュもの(村名格)の
ブドウを使ったお買い得ACブルゴーニュ。
いずれ[ジュヴレ・シャンベルタン]で販売されるブドウによる1本がとてもお値頃。

造ったのは、弟のドメーヌとともに、
ブルゴーニュの「ジュヴレ・シャンベルタン村」を代表する、
パーカー四つ星★★★★生産者。

さらにヴィンテージも、世界最大購読者数を誇るアメリカの評価誌
【ワイン・スペクテーター】が、コート・ド・ニュイに【95点】
(あの2005年でも96点)を付けたグレート・ヴィンテージ2014年と、
名手と大当たり年の揃い踏み。

その名も、
[ドメーヌ・ルネ・ルクレール ブルゴーニュ・ルージュ 2014]

「ルネ・ルクレール氏」は1974年に父親から相続した畑を弟のフィリップ氏と分割し、
1976年にドメーヌを設立しました。それが[ドメーヌ・ルネ・ルクレール]。
新樽を100%使用し、オーク風味の筋肉質でインパクトの
強いワインを造る弟とは対照的に、伝統的なスタイルを尊重、
新樽比率を抑えテロワールをそのまま感じさせる素直な味わいが
特徴のブルゴーニュワインを造り、
兄弟でジュヴレのトップドメーヌとなっています。

またルネ氏のワインの特徴の一つが長熟な点。
毎年の生産量の25%はドメーヌのカーヴに眠らせ、
ある程度熟成してから販売するのは、
『ブルゴーニュはある程度熟成してこそ美味しい』
という信念と、自身が造るワインへの自信の表れ。

そんなルネ氏は、近代的な機械を嫌い、昔ながらの醸造設備で
極めて手造りの印象の強いワイン造りを実践。
収穫したブドウは、木製の除梗機で9割ほど除梗し、
13℃の温度で8日ほど低温浸漬した後に、発酵は天然酵母で3日間から1ヶ月と、
ヴィンテージとキュヴェにより判断。
この間、長靴で踏んで充分に果皮成分を抽出します。
熟成は果実味を損なわないため最も古いもので6年使用の樽を使い、
新樽率は20~30%と抑え、12~16ヶ月実施。
その後、清澄も濾過もせずに瓶詰めします。

一方で、単に伝統に囚われるだけなく、
当初24ヶ月としてた樽熟期間を数ヶ月短くしたり、
1987年から新樽使用を開始といった試行錯誤を繰り返し、
その品質は現在も年々進化しています。

その上、ヴィンテージの2014年は、世界中で最大購読者数を誇る
【ワイン・スペクテーター誌】がコート・ド・ニュイに【95点】、
パーカーさんの【ワイン・アドヴォケイト誌】も【92点】の評価をする、
いわゆるグレート・ヴィンテージ。

若樹とはいえ[ジュヴレ・シャンベルタン]の区画のピノは、
大当たり年に相応しい作柄になっている筈です。

実際に、試飲でも、
『クリアーで淡い赤系ルビー色。
香りではベリーなどの赤系木の実と、
ブラックチェリー、カシスなどの黒い木の実双方の
ニュアンスがグラスを満たします。
そして果実味は、若樹のため決して複雑ではないものの、
いかにもニュイの、ジュヴレのピノらしい芯がある辛口の旨さがあり、
それが適度の渋さを持つタンニン、上質な酸などとバランス好く融合しています。
決して濃厚タイプではないものの、
ブルゴーニュのピノらしいしみじみとした旨みを持つこの1本には、
あまり砂糖を使わない醤油を使った家庭料理や、焼き鳥にシャルキュトリー、
少し変化球で青魚の刺身などを合わせてみたいものです。』

弟のドメーヌとともに、
ブルゴーニュの「ジュヴレ・シャンベルタン村」を代表する、
パーカー四つ星★★★★生産者が、
[ジュヴレ・シャンベルタン]の区画の若樹から造ったお値頃ブルゴーニュ・ルージュ。

特別な料理が不要のこの1本は、デイリーの食卓でブルゴーニュ、
ピノ・ノワールを楽しみたい方々に是非お勧めしたい1本。
食事を邪魔しないエレガントなブルゴーニュとして是非ともお楽しみください。

ドメーヌ・ルネ・ルクレール・ブルゴーニュ・ルージュ 2014
【フランス】【ブルゴーニュ】【750ml】【ミディアムボディ】【辛口】
2,580円(税別)