5級ながらスーパーセカンドと同等評価の一つ
[シャトー・ランシュ・バージュ]。
かつて、そのランシュ・バージュと同一シャトーで、
むしろこちらが本家だったのが
[シャトー・ランシュ・ムーサ]。
同じメドック第5級格付けながら、
分割後は分家に押され気味だったシャトーから、
あのパーカーさんの【ワイン・アドヴォケイト】で、
掲載以来最高となる【91点】に、
飲み頃は2020~2045年とまだまだ寝かせておける逸品の登場。
その名も、
[シャトー・ランシュ・ムーサ 2014]
ポイヤック5級格付けの[シャトー・ランシュ・ムーサ]。
ボルドーのメドック地区、ポイヤックでも西部ジロンド川から少し離れた、
標高20~30メートルの内陸部砂質の多い礫質土壌にあるシャトーです。
その敷地は、200haと広大でポイヤック最大級。
ただシャトーがブドウ畑にするのは、
最良のテロワールだけを選んだ55haのみ。
そして、テロワールの多様性が十分に表現されるよう、
手間と時間をじっくりとかけて丁寧に栽培されているブドウは、
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの2品種のみで、その平均樹齢は35年。
造りでは発酵はステンレスタンクで15~20日間。
熟成はヴィンテージによって新樽率50%のオーク樽で、14~18ヶ月間実施。
清澄のみ行い濾過はせずに瓶詰めしています。
こうして造られるワインは、クラシックといえるスタイルで、
左岸を中心としたクラシック回帰の潮流のなかで
確実に評価を高めてきました。
そのため、イギリスのワイン雑誌【デキャンタ誌】では、
あのマルゴーとならぶ★★★★★評価。
それを裏付けるように、ご紹介の2014産は、
あの「ロバート・パーカー氏」の【ワイン・アドヴォケイト】2017年4月号で、
【91点】とそれまでのヴィンテージでは同誌掲載史上最高のスコアを獲得し、
『2014年は、予想に反し同年のバタイィよりも、
ノーズにレッドカラントとクランベリー、ワイルドストロベリーや、
スー=ボワとタバコの芳香が入り混じった香りを多く表している。
味わいはミディアムボディで、
申し分のないタンニンと素晴らしい輪郭の酸を備え、バランスよく、
フィニッシュに赤いベリー系フルーツと、
魅惑的なスモークとタバコのノートを持つ。
このワインはポテンシャルに優れ、
ポイヤックが市場で過小評価されつつある中、
カステジャ家のシャトーの進歩を実証するものだ。』
とコメント。
その飲み頃を2020年から2045年と、
これから30年近く楽しめる逸品としているのです。
そこで試飲してみました。
『確かにこれまで経験したランシュ・ムーサとは別物』
『深みのある黒紫の色調には、
分家ランシュ・バージュに通じるものがあります。
そして、カシスやプラム、甘草のニュアンスを持つ深みのある香りは華やかで、
それにオークや土、杉の風味も加わり複雑なんです。
また、グリセリンとエキス分によりコクとボディを持つ味わいには、
熟したカベルネ特有の旨みが満載で、
それにこのワインのポテンシャルを感じます。
しなやかなタンニンや適度の酸と果実味とのバランスも抜群で、
余韻も格別なこの1本は、
出来れば仔羊のローストや香草パン粉焼き、ローストビーフ、
変わったところでは今が旬のキノコのクリーム煮、
チョコレート系デザートと楽しみたいものです。』
イギリスのワイン雑誌【デキャンタ誌】で、
あのマルゴーとならぶ★★★★★評価。
パーカーさんの【ワイン・アドヴォケイト】でも、
掲載以来最高となる【91点】に、飲み頃は2020~2045年
とまだまだ寝かせておける逸品
[シャトー・ランシュ・ムーサ 2014]
低迷期から脱し格付け当時の名声を取り戻したシャトーからの一本は、
あと30年ほど飲み頃が続くお宝です。
シャトー・ランシュ・ムーサ 2014
【フランス 】【ボルドー】【750ml】
4,980円(税別)