もう一度

荒んでしまった
吸い込まれそうなほど
青かった空は
信じるだけの想いで
息も付けない
差し伸べた真実を
あざ笑う
私は、歩く術を忘れ
隠して隠した心が
都会の片隅に溶けて行く
目を閉じて
落ちていく闇の中は
感じるだけの風もなく
叫び続ける心の底で
哀しみだけが降り注ぐ
いつか
たどり着く場所で
微かに感じる やさしさの
見えない扉を
もう一度、開けるだろう