既に、3時間近くこうして、長男の幸一を除いた小早川家の4人と可奈は、
まるで身内のように気さくに気軽に過ごしていた、
只、星一だけは時折、ハラハラしていた事は誰も知らなかった。
「そろそろ・・・」と星一が言いかけると、
母親は、「あら、帰っちゃうの?泊まっていかないの?」と可奈のほうを見て
「てっきり、わたしは泊まっていくもんだと思ってたんだよ」「そうすればいい」と父親も口を挟んだ、
可奈は、星一の出方を見ていたのか何も言わず迷ってる様子をしていた。
「駄目だよ!かなは、明日早いから、無理だよ。」
と可奈を見て「なあ!」と帰る事を促してるようだった星一に、
「えっ!明日・・・何か言ようとしたが、そうなんです、残念だなぁ」と俯いた。
「そうゆう事だから、また今度、連れてきた時にしよう」
ほっとした気持ちと、何故だか少し寂しい気持ちも同時に胸の内で沸き起こっていた。
可奈、ごめんな!今の自分の中に、もう1人の自分が居るようで何かはっきりとした自分の気持ちが、自分でも判らないんだ。
確かに出会いは、どんな形であっても出会いだよな、でも・・・。
言葉にしない、今の心境を自身に言いながら家を出て、所々に輝く星を見つめると、
可奈!オリオン座って判るかと問いかけた。