風と香りの中で 24

星一は、大晦日から仲間同士でスキーに行く為にその用意で忙しく、
初めてスキーをする妹の瑠璃子のスキーウエアを、瑠璃子と一緒に出かけ帰りに星一は、
瑠璃子と一緒に小さな食堂に入った。

「加奈さんは、誘わなかったの?」妹は、もしかすると義理のお姉さんになる鈴木加奈を既に受け入れているところがあった。
「いいんだ!多分仕事だろうし?」と、お品書きを見ながらボソッと言った。

「仕事かどうかも聞いてないの?」瑠璃子は、不思議に思ったのか
「お兄ちゃん、もしかして・・・。」言いかけたが止めて、
店の中に掲げてあるメニューを眺め「私、オムライスでいい」と星一に告げた。

「すいません!」と、忙しくしてる店の人に声を掛けた。
「まり!ちょっといい、お客さん」と、注文を聞くように言った。

あまり広くない店は一杯の人で、注文を取るようなウエイトレスらしき人も居なかった。
真理子は、忙しい年末は毎年家の手伝いに出ていたが、この日は予定以上にお客が多かったのだ。

注文を取りに来た真理子に、この店のお勧めの定食とオムライスを頼んだ。
真理子は、その愛嬌のある笑顔で2人を見て微笑んだ。