もう一度

荒んでしまった
吸い込まれそうなほど
青かった空は
信じるだけの想いで
息も付けない
差し伸べた真実を
あざ笑う
私は、歩く術を忘れ
隠して隠した心が
都会の片隅に溶けて行く
目を閉じて
落ちていく闇の中は
感じるだけの風もなく
叫び続ける心の底で
哀しみだけが降り注ぐ
いつか
たどり着く場所で
微かに感じる やさしさの
見えない扉を
もう一度、開けるだろう

時は変わる

吹き抜けていく風が
ほんの少し暖かく
私は、いつもと違う道を行く
気付かなかった、小さな芽が
明日の為に息づいてる
目に見える優しさよりも
強く静かな温もりが
愛に変わるとき
あなたが、握りしめた手は、離れない
長かった昨日までの
置き去りにされた想いも
振り返ることはなく
哀しみは消えていく
優しい陽射しと共に
そして、幸せが訪れる

今は

病んでる人を、救うことが出来ない事が
苛立ちから、哀しみを生み
深い海の底に沈みこんでしまう。

私たちは生きる、何の為に
私たちは愛する、何の為に
風が吹き抜けた、一瞬に
すべてが変わる、人の心の中は
昨日までの、笑顔さえ失ってしまう。
差し伸べた、思いも届かない。
何故だか、虚しさだけが残り
生きる事の大変さは
きっと、誰もが同じなんだろう。
と、空を見上げた。
今は、只、閉ざされた闇の中で
私も、あなたも身を潜めて、生きて行く。

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