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ワインとお酒の記事

シャトー・グリヴィエール 2010

旨いんです・・・やっぱりメドックは。

というか、このシャトーが凄すぎるんです
ただのクリュ・ブルジョワではありません。

まず、そのブドウ畑が凄い
あの2級[レオヴィル・ラスカーズ]が所有し、
格付けシャトー並みの実力を持つといわれる
超人気シャトー[ポタンサック]に隣接する区画という、
大変に恵まれた好立地!!

さらに、このワインを造っているのは、
銘醸ポイヤック地区で根強い人気を誇る5級シャトー
[ランシュ・バージュ](別 名「貧者のムートン・ロートシルト」)
で醸造長を務めていた敏腕醸造家
そのテクニックを余すことなく注ぎ 込んだ渾身のワイン。

そして、1級[ラフィット]によって再構築された
地下セラーで静かに12か月樽熟成させた、
格付けシャトー顔負けの贅沢なワイン造り
しかも新樽使用率50%。

今回ご紹介するのは、21世紀を代表する超グレートヴィンテージ【2010年】

【ワインアドヴォケート】誌でボルドー左岸に95~99点
という高評価がつくなど、とにかくとんでもない当たり年となった2010年は、
熟成ポテンシャルの高さも言うまでもなく素晴らしく、
クリュ・ブルジョワ級のワインでもその出来栄えは相当なもの。

じっさいに飲んでみましたが、
『10年の熟成を経てなお生命力を感じさせるいきいきとした果実味は、
つややかなカシスにブラックベリー、さらにダークチェリーとブルーベリー。
そしてほのかなスパイス感とともに、葉巻やトリュフ、紅茶のニュアンス。
奥へ奥へと引き込まれるような深遠さと、
ふわりと包み込むような寛容さを感じる魅惑的なアロマです。
一口飲めば、しっとりとした艶を感じる重厚な味わい。
それでいてどこか軽やかさを感じる気品と優雅な余韻。
未だ若さすら感じさせる酸の瑞々しさに驚きつつも、
それでもやはり10年の歳月が生み出した
上質なタンニンの舌触りと円熟の旨みが圧倒的です。』

メドックならではの筋肉質なタンニンと美しい酸の骨格が感じられる、
どっしりとした飲みごたえのワインです。
ローストビーフやサーロインステーキ、
そしてもちろん熟成チーズなどと相性ぴったり。


シャトー・グリヴィエール 2010
フランス ボルドー 750ml 赤ワイン

ペレス・クルス・カベルネ・ソーヴィニョン・レゼルヴァ 2016

今ヴィンテージもパーカー91点獲得の
フルボディ・カベルネ・ソーヴィニョン。

赤ワインに特化したチリの小規模ワイナリーがカベルネの
伝統産地であるマイポにある自社畑で造る超バリューなワインです。

これまでにも世界最大のワイン・コンテストである
[デカンター・ワールド・ワイン・アウォード]にて、
【95点プラチナ】&【ベスト・バリュー・チリ・ワイン】を獲得したり、
ここ日本でも雑誌ワイン王国のブラインド・テースティング企画にて
満点5つ星を獲得するなど、世界中で高い評価を得ています。

このワインを造るのは、チリのマイポ・ヴァレーにあるペレス・クルス・ワイナリー。
チリの企業家ペレス家が、
1963年にチリの主要産地であるマイポ・ヴァレーに畑を購入し、ブドウ栽培を開始。
2002年にワイナリーが完成した、比較的小規模なファミリー経営の造り手です。

赤ワインに特化し、高い評価を得るようになっていて、
ロバート・パーカー主宰のワイン・アドヴォケート誌では、
すでに67のワインを評価し、94点を筆頭に90点以上のワインが
半数以上の41本をつける優良造り手です。

今回ご紹介するカベルネ・ソーヴィニョン・レゼルヴァも
マイポ・ヴァレーにあるリグアイ・エステートという
自社畑のブドウを使って造られています。
この畑は、マイポ・ヴァレーの中でもアンデス山脈の麓にひろがる
マイポ・アンデスというサブリージョン(地区)にあり、
標高440メートルから520メートルにあります。
土壌はローム層と砂地が混じり、水はけのいいのが特徴。
凝縮した果実味をもつブドウができます。

カベルネ・ソーヴィニョン91%にシラー、
カルメネールとプティ・ヴェルドを若干ブレンドして、
複雑味を増した味わいです。

『色は濃いめで赤黒、
カシスやブラック・チェリーなどの熟した果実に、
唐辛子、インク、コーヒー、腐葉土、黒コショウ、
ミントなどの香りとフレーバーが広がり、
充実感のある味わいでしっかりとしたのみ応えのある
フルボディなワインです。
焼肉ともあい、食欲を増進させること間違いありません。』


ペレス・クルス・カベルネ・ソーヴィニョン・レゼルヴァ 2016
【チリ】【赤ワイン】【750ml】【辛口】【フルボディ】

セーニャ 2017

このワインは、
当初[ロバート・モンダヴィ]と[エラスリス]の
ジョイント・ベンチャーとして1995年から造られ、
すでに22年目を迎えています。

カリフォルニアのナパの雄、ロバート・モンダヴィが、
[オーパス・ワン]の成功を受け、次に向かった先は、
『ワイン造りの桃源郷』ともよばれる、理想の楽園チリ。
なにしろ、チリは、最適なるテロワールと気候によって
フィロキセラの害にも遭わず、
脈々とワイン造りが受け継がれているのですが、
ここで1860年からブドウ栽培およびワイン造りを行ってきたのが、
チリの名門[エラスリス]です。

モンダヴィは、フランスのボルドー大学を卒業し、
チリのワインを世界に知らしめたいと考えていた、
現在の当主であるエリック・チャドウィック氏と意気投合し、
ジョイント・ベンチャーを発足。
当初は[エラスリス]の畑から厳選したブドウを使って造っていましたが、
さらに理想的な畑を探すこと4年という歳月をかけ、
アコンカグア・ヴァレーに[オコア畑]を購入し、
セーニャ専用の畑とします。

[エラスリス]は、他のワイナリーに先駆けて、
オーガニック栽培を行っていたのですが、
2005年からは完全なるビオディナミ栽培に移行し、
現在は、完璧なるビオディナミを行うための施設を完備し、
徹底した管理のもとでブドウを栽培、
そしてワインへと仕上げています。

そして、ビオディナミに完全移行した2005年頃から、
このワインの評価も飛躍的に高まり、
ロバート・パーカー氏主宰の[ワイン・アドヴォケート誌]でも
90点台後半を連発しています。

元ワイン・スペクテーター誌シニア・テースターであり
現在は自身の評価サイトを運営するジェームズ・サックリング氏は、
チリに毎年、足を運び500以上のチリ・ワインを試飲し、
今やチリ・カルトの評価では欠かせない存在となっているのですが、
そのサックリング氏は、ついに2015年に【100点満点】を与え、
『ブラックカラントや石、ブルーベリー、リコリスのローズのアロマは驚くほど。
イオウや花、香水の香りも。
フルボディで果実の密度は素晴らしく、熟したタンニンがある。
このようにエネルギーとフォーカスのある状態が一分間も続き、
噛み応えのある余韻を残す。
複雑で完璧なワインで硬さのある芳醇さがある。』
とコメントしています。

今回ご紹介する2017年は、
点数では2015年には及ばないものの僅差の99点。
ワイン造りにおいては、225リットルのバリックと呼ばれる小樽での比率を落とし、
2500リットルのフードルと呼ばれる大樽での熟成比率を上げたといいます。
2019年のリリース時に試飲する機会に恵まれましたが、
年々ワインは洗練され、進化を続けていると感じられる仕上がりで、
重厚な厚みを感じられます。

すでに初リリースから22年、
しっかりとしたバックグラウンドとトラックレコードをもつこのワインは、
今後ますます価格高騰していくであろうお宝ワインです。

新世界ワインファンの皆様のみならず。
ボルドー好きの皆様にも味わっていただきたい、
世界レベルのグレートワインで、チリ・カルトの中でも、
そのスケール感は群を抜いています。


セーニャ 2017
チリ 赤ワイン 750ml フルボディ 辛口

カ・マルカンダ・マガーリ 2016

『カ・マルカンダ』は、1996年、ガヤがトスカーナ州でモンタルチーノ地区の
『ピエーヴェ・サンタ・レスティ トゥータ』の次に手に入れたボルゲリ地区のワイナリーです。

このエリアは暖かい海沿いの地で、サッシカイアなどの
ハイクオリティ・ワインを産み出す土地として知られています。

ワイナリーの名前である『カ・マルカンダ』とは、
ピエモンテの方言で「望みのない交渉の家」という意味。
オーナーであるアンジェロ・ガヤ氏は、この土地を手に入れるため、
所有者に何度も交渉に出かけるものの、ことごとく断られてしまったそうです。
そうして、18回にも及ぶ交渉の末、やっとこの念願の土地を譲り受けたのです。

その交渉中、アンジェロ氏は奥様からしばしば、
「またカ・マルカンダ(望みのない交渉)にいくの?」
と呆れられていたということもあり、
このワイナリーを 『カ・マルカンダ』と名付けたとのことです。

そこまでして、この土地にこだわった理由は、
カ・マル カンダの土地がサッシカイアと
同じタイプの土壌だったことにあると言われています。
テッレ・ブルーネ(黒い土、ロームと粘土を含む)と
テッレ・キアーレ(白い土、石灰質が豊富で石や砂利)から成る個性的なテロワールは、
国際品種のワインを造るのに適していました。
特にメルロを主体としたワイン造りを行うことで、
サッシカイアとは違うボルゲリのワインの新しいスタイルを確立させたのです。

カ・マルカンダでは、[カ・マルカンダ]、[マガーリ]、[プロミス]という
3種類の赤ワインが造られていますが、
ご案内の「マガーリ」はカベルネ・フランを主体とした伝統的なボルドーブレンド。
カベルネ・フラン60%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、
プティ・ヴェルド10%のブレンドで造られています。
以前は、メルロー主体の滑らかで濃密な味わいでしたが、
2015年よりセパージュを一新。
近年ボルゲリで高い評価を得ているカベルネ・フラン主体に生まれ変わりました。

余談ではありますが、[マガーリ]と意味は、
『そうだったらいいなぁ・・』
『そうなりますように・・・』
といったニュアンスで願望を表わす言葉なのですが、
このワインこそ、アンジェロ・ガヤ氏のトスカーナにおける
ワイン造りの願望を表現しているのかもしれません。

その願望がついに現実となりましたのが、 2012年ヴィンテージ
パーカー氏主宰のワインアドヴォケイト誌で、
あのサッシカイアの93点を超える94点という高い評価を獲得したのです。

インポーターさんのお話では、 アンジェロ・ガヤ氏も来日した際、
『ついにサッシカイアを超えるワインが誕生した』と話していたほど。

そして、今回ご案内の2016年もまた ≪パーカー95点≫ ≪スペクテーター94点≫

『ブラックベリーやブラックチェリーの果実のアロマと、
バラやユーカリ、ピーマン、オレンジの皮などを伴ったフレッシュな香り。
特にフローラルなニュアンスに秀で ており、
フレッシュ感と上品さの間で見事なハーモニーを奏でます。
口に含むと熟した黒系果実の風味とともに、
きめ細やかなタンニンおよび心地良い樽香が広がります。
しっかりとした骨格、濃厚な色合い、
そして酸味やまろやかさなどが備わるエレガントな味わいです。』


カ・マルカンダ・マガーリ 2016
イタリア 赤ワイン 750ml ミディアムボディ寄りのフルボディ 辛口

クロズリー・デ・アリズィエ・シャブリ・プルミェクリュ・モンマン 2018

この2018年というヴィンテージは、
アメリカの重要評価誌 【ワイン・エンスージアスト】のヴィンテージチャートが、
シャブリ地区に【96点】のハイスコアを付けたシャブリの大当たり年。

ちなみに、
『 シャブリが喜んでいます!!』
『夏の乾燥のせいで確信が持てなかったのですが、苦難の2年を経て、
ブドウ畑から正真正銘のプレゼントが届きました』と、
ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)のシャブリ委員会会長「ルイ・モロー氏」が語り、

さらに現場の栽培家も、
『ブドウ栽培家としての人生において、
このような収穫量を経験することはこれからもほとんどないと思うので、
本当にうれしく笑顔になります』と、
オフィス・デュ・シャブリ会長の「パトリス・ヴォコ レ氏」も語る、
豊作でもあった秀逸年なんです。

試飲したところ、
『ひと口で感じるのは、プルミエ・クリュ(1級畑)ならではの芳醇な風味。
一方で、ステファン流の明快な飲み口は、
若くして美味しいこのヴィンテージの特長と相まって健在。
クリアーでやや深みのあるイエローゴールドの色調のワインは、
酸もタンニンも穏やかで、シャブリにしては辛口の中にやや甘さが。
それに良質なミネラル感、そして洋ナシや熟したリンゴなどの果物や、
黄色い花にアーモンドのニュアンスを持つ香りが彩りを添えます。
このヴィンテージでは1級も今すでに美味しく飲めるため、
スモークサーモンや、牡蠣やホタテのクリームグラタンはもちろん、
塩コショウで味付けした豚ロース、銘柄鶏の腿肉と是非お試しください。
チーズならコンテなどのハード系がお勧めです。』


クロズリー・デ・アリズィエ・シャブリ・プルミェクリュ・モンマン 2018
【フランス 】【シャブリ】【白ワイン】【750ml】【辛口】