「エレガンス気分」カテゴリーアーカイブ

ワインとお酒の記事

ドメーヌ・アンドレ・モレ サヴィニィ・レ・ボーヌ 2008

パリから高速道路でブルゴーニュ地方の「コート・ドール」を訪れると、
最初に迎えてくれるのが美しい「サヴィニィ ・レ・ボーヌ村」。
谷あいに静かに佇むその景観は、ブルゴーニュ随一と言っても過言ではないでしょう。

そんな[サヴィニィ・レ・ボーヌ]のワイン生産量は、
コート・ド・ボーヌの中でも[ボーヌ]と[ポマール]に次ぐ3番目の規模。
しかしながら、グラン・クリュ(特級畑)がないためか何となく地味な存在で、
また、かなりの過小評価。

でも別な観点では、ほぼ同品質でも価格が安くお買い得になるケースが多く、
掘り出し物に当たる確率も高いということ。

その点については、
あの世界的評論家「ロバート・パーカ ーさん」が、
『結論としてサヴィニィ・レ・ボーヌは、
適正価格でしっかりした赤白のブルゴーニュを提供するという
難題に応えられるワインと位置づけるのが正解に近い』 と、
そのコスト・パフォーマンスは、抜け目ない愛好家や消費者が見逃さない存在としています。

ご紹介の[サヴィニィ・レ・ボーヌ 2008]はそれを実感できる1本。
しかも、ブルゴーニュの生産者たちがしばしば口にする
『ブルゴーニュは熟成してから飲んで欲しい』
という願いにぴったりの、10年熟成バック・ヴィンテージ。

決して著名ドメーヌの造りではありませんが、
開けたてから実に美味しく飲める村名赤なんです。
ちなみにご案内の2008ヴィンテージは、
アメリカの専門誌【ワイン・エンスージアスト】のヴィンテージチャートで
【91点】のハイスコアの見逃されがちな当たり年。

試飲でも、
『まだ若さを残すかすかに紫の要素を持つルビー色。
かすかに熟成が始まったように見えるワインには、
ラズベリー、カシス、チェリーなどの赤や黒の果実に、
スミレの花のニュアンスを持つ香りが。
そして、10年熟成のバック・ヴィンテージということもあり、
さすがに酸もタンニンも落ち着きを見せ、
果実味に溶 け込み味わいに複雑さと深みを与えています。
口当たりもまろやかで、それにブルゴーニュのピノらしい旨みがあり、
全体にエレガントでバランスの取れた飲み頃村名ワインと言えます。』




ドメーヌ・アンドレ・モレ サヴィニィ・レ・ボーヌ 2008

ストーンヘッジ・メリタージュ・リザーヴ・ナパ・ヴァレー#919 2014

ナパ産赤ワインの造り手、[ストーンヘッジ]のプレミアム・リザーヴ・キュベです。

これまでにご紹介させていただいた2005年、2013年は、グレート・ヴィンテージで、
今回ご紹介する2014年もワイン・スペクテーター誌がナパ全体のワインの出来に
【95点】という高得点をつけるグレート・イヤーです。

日本向けに特別にお願いして醸造してもらっているスペシャル・キュべで、
今回ご紹介する#919は、
メルローを主体に、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、
プティ・ヴェルドをブレンドした典型的なボルドー・ブレンドです。

ナパの中でも、特に高級ワインの地区とされる【ラザフォード】と
【オークヴィル】のブドウを使っていて、
パワーの中にも、エレガントさを感じられるワインとなっています。

それが
[ストーンヘッジ・メリタージュ・リザーヴ・ナパ・ヴァレー・ロット#919 2014]

造り手である[ストーンヘッジ]は、
1992年に、もともとフランスワインの輸入業をやっていた
シャヒーン・シャハビ氏が設立したワイナリー。

その安さの秘訣は、醸造所、そして畑と自分の所有を一切もたず、
すべてレンタルでワイン造りを完結してしまうことでした。
ワイナリーに対する莫大な投資によるリスクを抑えることで、
高騰するカリフォルニアワインにあって、信じられない価格を実現したわけですが、
生産量が増大した現在は、自前のワイナリーを持っています。
コストはかかりますが、生産量が格段に大きくなっているため、
スケー ルメリットが生じて、昔同様のコストパフォーマンスのよさを維持できているのです。

畑については、従来どおり、契約栽培の方式をとっています。
高級ワインひしめくナパ・ヴァレーの畑を所有するには、
多額の費用が必要になるところ、
そんな最高級・有数のブドウを委託栽培することで、
コストパフォーマンスを実現しているのです。

ご紹介するワインは、ラザフォードとオークヴィルのブドウを中心にしたプレミアム・キュベです。

早速、飲んでみました。

『色は赤黒く、熟したカシスや実の小さい凝縮した黒果実の香りがたち、
インクやモカの充実した香り。
口に含むとジューシーな果実に加えて、土やタバコ、インクなどがあり、
パワーの中にもエレガントさを備え、バランスのいいワインです。
ナパのエッセンスが詰まった味わいです!。』

このメリタージュ・シリーズは、
日本向けに特別に造られているため、
ワイナリーでも入手できない希少品です。




ストーンヘッジ・メリタージュ・リザーヴ・ナパ・ヴァレー#919 2014

ドメーヌ・ダヴィド・デュバン ブルゴーニュ・ロゼ 2017

ごのロゼは、特級畑も擁するコート・ド・ニュイの重要な村、
「モレ・サン・ドニ村」と「シャンボール・ミュジニィ村」にドメーヌが所有する、
6ヶ所の小さな区画で栽培する、樹齢40年~60年のヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹ブドウ)と、
ドメーヌのお膝元、ニュイの高台「シュヴァンヌ村」の丘南斜面で栽培する、
同じく平均樹齢50年のヴィエイユ・ヴィーニュというピノ・ ノワールが主な素材。

それらを全て手摘みで収穫、選果後除梗はせずに、
ロゼワイン製法の一つの「セニエ法」という、
醸造途中ほどよくワインが色付いた時点で、
果皮と種子を取り出し果汁のみ醗酵を継続する手法を採用し、
ステンレスタンクにて特に温度調節はせずに、
アルコール醗酵とマロラクティック醗酵を実施。
ピノのフルーツ感を残すため瓶詰めは熟成期間を短くし、
他のワインよりも1年早くリリースされたものです。

ブルゴーニュの2017年は、
アメリカの重要専門誌 【ワイン・エンスージアスト】のヴィンテージチャートで、
コート・ド・ニュイが【95点】のハイスコアという、いわゆるグレートヴィンテージ。

試飲したところ、
『ロゼに見られがちな甘さは控えめ、辛口の風味が最大の特長!!』
『クリアーでかすかにオレンジの要素を持つロゼ色。
フルーティーな香りはエレガントで、熟した果実味だけでなく、
ベリーやチェリーなどの赤い木の実と、ほのかなスパイシーな要素もあり、
ひと口目からブルゴーニュのピノで造ったロゼらしさが実感できるのです。
また一般的なロゼよりに比べ、酸もタンニンもしっかりとしていて上質。
さらに13.5%のアルコール度を感じさせないバランスよい味わいは、
よく冷やしても、また少し高めの温度でも美味しく飲めるんです。
そんなこのロゼは、シャルキュトリーやエビやサーモンを使った料理に
鶏肉料理、またスパイシーな中華やエスニック料理とも相性が良いでしょう。』




ドメーヌ・ダヴィド・デュバン ブルゴーニュ・ロゼ 2017

メゾン・ジョセフ・ドルーアン・ブルゴーニュ・シャルドネ 2017

ご紹介のブルゴーニュ・シャルドネ。
造ったのはブルゴーニュでも最も信頼されている生産者の一つ。
1880年にワインの街「ボーヌ」で創立されたネゴシアン、
[メゾン・ジョセフ・ドルーアン]。
ただ、ネゴシアンといっても、
シャブリからブルゴーニュ全域にわたって合計80haもの畑を所有するドメーヌでもあり、
その畑の中には特級畑や1級畑も含まれている、ブルゴーニュきっての家族経営の名門メゾンです。

偉大なブルゴーニュのテロワールを反映し、
エレガンスとバランスを追求、理想のワインを造りを続けている「ドルーアン社」が放つ、
ブルゴーニュの典型的スタイルとしてお手本となるベーシックな白ワインと言えます。

もう少し具体的に説明すると、
『様々な産地のテロワールのいいところ取り』

契約農家などで手摘みにより収穫されたシャルドネを使用し、
その香りと味わいはそれぞれの異なったテロワールに由来。

全体的な果実味の特徴は南部の[マコネ]、
活き活きとした骨格は北部の[シャブリ]から、
ボディはコート・シャロネーズの[リュリィ]と、
シャルドネの聖地[シャサーニ ュ・モンラッシェ]、
[ピュリニィ・モンラッシェ]のブドウのそれぞれの特徴と
個性を見事に融合し造られています。

その結果、この白はフルーティーでとても香り豊か、
そして新鮮さと芳醇な果実味に溢れているのです。

ちなみにブルゴーニュの2017ヴィンテージはというと・・・、
各評価誌のヴィンテージチャートは出揃っていないものの、
アメリカの【ワイン・エンスージアスト誌】では【95点】と、
かなりのハイスコア。
いわゆるグレート・ヴィンテージと言える生産年です。

試飲でも、
『クリアーで輝きのある、イエローゴールドの色調。
グラスから立ち昇るフレッシュで甘い香りには、
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類に、洋ナシや白桃、
さらにほのかなハーブのニュアンスが感じられます。
味わいでも、このクラスにしてはボディとボリューム感が感じられ、
甘い果実味が口いっぱいに広がります。
また、酸は比較的穏やかな一方ミネラル感は豊富で、
それが心地よい苦みと調和し旨味を演出しているんで す。
この白には魚介のカルパッチョ、塩での焼き鳥、
白身魚のバターソテーなどが相性が良いでしょう。』




メゾン・ジョセフ・ドルーアン・ブルゴーニュ・シャルドネ 2017

ドメーヌ・ラファージュ・ミラフロール・ロゼ 2018

今や飛ぶ鳥を落とす勢いのあの南仏の天才。
南仏のみならず『天才醸造コンサルタント』として世界各地を飛び回り、
その醸造センスに熱視線を 浴びている凄腕醸造家といえば・・・

\ラファージュ/

超大ヒット白ワイン、[ドメーヌ・ ラファージュ・ノヴェラム・シャルドネ 2016]、
そして、それに続く[バスティード・ソビラナリューディ・ラ・コロミヌ2017]を
造ったあの天才ラファージュが、新たに生み出したのが・・・【ロゼワイン】

ロゼワインの本拠地ともいうべき地中海のそばで、
聖地にふさわしい本気のロゼワインを造った結果がこれ!!
ポスト“ロバート・パーカー”とも称されるアメリカの若手ワイン評論家
ジェブ・ダナックのテイスティングで、 なんと【91点】という高得点。

さらに、2019年開催の【パリ農業コンクール】でも堂々の金賞受賞。

そしてなんといっても目を引くのが、、このとびっきり可愛いボトル。
ボーリングのピンのような膨らみを持つ細身のボトルをラッピングしているのは、
野の花があしらわれた淡いピ ンクのフィルム。

カジュアルだけど品があり、とてもスタイリッシュ
開け閉めしやすいガラス栓であるのもポイント高めです。

さらに、グラスに注ぐと、なんと美しい色
素晴らしい香り・・・言わずもがなの美味しさ・・・

もうすべてが素敵・・・まんまとラファージュの魔法にかかってしまいます。

じっさいに飲んでみました
『儚いほどに淡いローズカラーが美しすぎて。

瑞々しい イチゴやチェリー、アプリコットや桃、スイカ、そして咲き乱れる花々。
わずかにクリームソーダのニュアンス。
一口飲んだ瞬間に覚醒するようなフレッシュ感
見た目とは裏腹の凝縮感あふれる果実味と、
いきいきとした酸味に思わず驚かずにはいられません。
メリハリのあるビビッドな味わいにしてなめらかな舌触り、
そして豊かなベリー感に満たされる濃厚な味わいです。
シャキッとした酸はきつすぎずむしろ凛として気品があり、
キレのよい後味と鮮やかな果実味の余韻が印象的です。』

美しすぎる世界観にため息が出てしまう・・・
ひとくち目から確実に美味しくて、
飲み干した後の余韻までもが優雅なロゼワインです。

スモークサーモンや生ハムをつまみながら。
またはベリー系のデザートとともに。
午後の日差しにも、夕暮れにも似合うロゼワイン。
リラックスしたひとときをお過ごしください。


ドメーヌ・ラファージュ・ミラフロール・ロゼ 2019【フランス】【ロゼワイン】【750ml】【辛口】【Lafage】