「エレガンス気分」カテゴリーアーカイブ

ワインとお酒の記事

アナベラ・ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニョン2016

あのオーパス・ワンの真隣の畑から造られるスーパー・バリュー・カベルネ。
ボルドー右岸ワインに通じるニュアンスを持ち、
バランスよくまとまった味わいにして、なんと3,280円(税別)です。

それが
[アナベラ・ナパ・カウンティ・カベルネ・ソーヴィニョン 2016]

このワインを造るのは、ナパの高級ワイナリーがひしめく
オークヴィル地区にある[マイケル・ポザン・ワイナリー]。

なんと、あのオーパス・ワンの間隣に自社畑&ワイナリーをもち、
このワインにも、この自社畑で栽培されたブドウが使われているという、
まさにナパの中心地で作られているワインです。

オーナーでありワインメーカーのマイケル・ポザンは、
19世紀中ごろからイタリアのピエモンテでワイン造りを行う一族で、
祖父の時代にカリフォルニアに移住し、ソノマ・カウンティでブドウ栽培を始めました。
幼いころから祖父のブドウ造りを見て育ったマイケルは、
いつかは自分の名前を冠したワインを造るのが夢で、
カリフォルニア大学デービス校にて醸造・栽培を学びました。
自分のワインを造るだけでなく、[新世界ワイン・コンペティション]をはじめ
いくつものワインコンテストで審査員を務めるなど、
卓越したテースティング能力を持つワインメーカー。

ワイン醸造においてもその能力は非常に重要です。
イタリアでは食事とともにワインを飲むのは当然のこと。
食事にもあわせやすく、なおかつニュアンスのしっかりとしたワイン作りを行っているのです。

今回ご紹介する[アナベラ・シリーズ]は、
ナパの厳選したブドウを使い造られた生産量限定のワインで、
現地アメリカの高級食材スーパー、[ディーン&デルーカ]でも爆発的に売れているワインで、
現地にいったインポーターさんのバイヤーが
たまたま町で買って飲んでみて美味しかったことから輸入が実現したというもの。
前ヴィンテージ以上に2016年ヴィンテージはしっかりとした酒質があり、
濃厚な果実味をお楽しみいただけます。

その味わいは、
『典型的なブラックチェリーや熟したカシスの香りに
青海苔、ロースト、鉛筆芯、ココアパウダー、かすかに甘いなめし皮の香りも!
輪郭のしっかりとした酸、フレッシュで力強い果実味があり、
コーヒー、リキュール、墨などのニュアンスもあります。』




アナベラ・ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニョン2016

クロ・デ・フ・ピノ・ノワール・スブソルム 2015

チリの中でも高品質なピノ・ノワールを生産する造り手、
それが、[クロ・デ・フ]。

デカンターが毎年選ぶ、「ワイン業界に影響力をもつ50人」
にこれまで3度も(2009年、2011年、2013年)選出される
世界的に有名な地質学者ペドロ・パッラ氏が、仲間3人と
一緒に立ち上げたブランドで、そのコンセプトは、

「岩、石を感じられるワイン」

今では、ピノ・ノワールだけでなく、
シャルドネやカルメネールなど、そのどれもが高く評価される、
チリの重要な造り手のひとつとなっていますが、
やはり、最初にスタートしたピノ・ノワールのクオリティの高さ
は見逃せません。

今回ご紹介するのは、造り手のスタンダート・ピノ・
ノワールながら、前ヴィンテージまで3年連続パーカー
91点を獲得する安定した味わいが魅力のワイン。

それが
[クロ・デ・フ・スブソルム 2015]

[クロ・デ・フ]は、2009年に4人のワイン業界人によって
設立されたワイナリーで、中心になるのは、地質学者と
して世界的な影響力をもつペドロ・パッラ氏です。

パッラ氏は、地質学者として、衛星写真から得た水分量データや
電気伝導率を使って畝ごとに地質成分の分析を行い、
ブドウ畑を従来よりも細分化して区画を仕切るという手法
を確立した人物です。このやり方は、今ではボルドーのトップ
シャトーやカリフォルニアなどのカルトワイナリーでは、
当然のように採用されています。

今では、世界中の地質コンサルタントとしてひっぱりだこ
ですが、その知識のすべてを駆使して仲間3人とともに
生まれ故郷であるチリで立ち上げたのが[クロ・デ・フ]
というわけ。

世界的に有名な地質学者ということもあり、注目度も高く、
リリースされるや、ロバート・パーカー氏主宰のワイン・
アドヴォケート誌で93点、ジェームス・サックリン氏96点、
ジャンシス・ロビンソン氏やデカンター誌などが[wine of the week]
に選ぶなど、リリース直後から高く評価されています。

パッラ氏は、フランスに長く留学していたので、ピノ・ノワール
に関しては、やはりブルゴーニュのようなエレガンスとミネラル
を感じさせるワインが目標とのこと。

その舞台となる畑が、アコンカグア・ヴァレーにある4ヘクタールの
プカラン畑で、2007年にペドロ・パッラ氏によって畑が設計されました。
この畑では、フランスのジュブレ・シャンベルタンとヴォーヌ・ロマネ
の選び抜かれたクローンを1ヘクタールあたり1万本の密植を行い、
畑を10の小区画に分け管理しています。

3.5億年前の土壌も残る複雑で、太古の物質、海底の砂が混じります。
これらは堆積しその後、硬い石となって畑に残っていきました。
土壌の質は、畑の丘の下の方から上部まで栄養素が少ないのが特徴です。

このワインは、造り手のスタンダード・キュべとして設立まもなく
からつくりつづけられています。

スタンダード・キュべとはいえ、ワインは海由来の石灰岩の特徴を
感じさせるテクスチャーがあり、果実味は複雑。

その味わいは、
『ラズベリーやアメリカンチェリーの香りの中にも土を感じさせる
ニュアンス!!。口の中ではブルーベリーやアメリカンチェリー
などの熟した赤果実とキノコや湿った土があり、芳醇かつ複雑。
しばらく時間をおくと、さらにフレーバーに幅がでて
魅力を増す多面性があり、チキンのワイン煮やラム肉のグリルなど、
少ししっかりとした味わいのお料理とあわせたいワインです。』

2015年の評価はまだありませんが、2012年から2014年までの3ヴィンテージ
連続、パーカー91点を獲得し、そのコスパの高さは「信じられない」と
コメントされる、今、チリで最もホットなピノ・ノワールといえるかも
しれません。




クロ・デ・フ・ピノ・ノワール・スブソルム 2015

カサール・デ・ブルビア・メンシア 2015

その名も、
[カサール・デ・ブルビア・メンシア 2015]

なんとこのワイン、わずか1,980円(税別)にして、
世界最高峰のワイン評論家ロバート・パーカーさん主宰
[ワイン・アドヴォケイト]誌にて、【90点】を獲得。

『[カサール・デ・ブルビア 2015]は
ピュアなメンシアを用いた、真っ直ぐな赤ワイン。
果実味が先行しつつ、
異なるサイズのオーク樽がもたらすクリーミーさを感じる。
口中ではわずかにダスティな、きめ細かいタンニンと
快適なフレーバーのミディアムボディ。食卓のための一本。』
と激賞。

『食卓のための一本』なんて、
まさにワインメーカー冥利に尽きる、
最高のホメ言葉ではありませんか。

しかもこの2015年ヴィンテージのみに留まらず、
過去2010年ヴィンテージはなんと91点、2008年、2007年、
2006年、2004年ヴィンテージも90点を獲得。
このお買い得価格にして、まさにパーカー高得点の常連
ワインなんです。

しかも、スペイン最高権威のワインガイド
[ギーア・ペニン]においても、
この2015年ヴィンテージが、驚くなかれ【93点】もの高得点を獲得。

このお買い得価格にもかかわらず、スペインワイン市場
に絶大なる影響を与える有力2誌から高得点を献上されるのは、
お世辞抜きで素晴らしいと思います。

それもそのはず、このワインの中身を知ればそれも納得。
スペイン北西部、近年注目のスター産地ビエルソで生まれた
高級固有品種メンシア種100%のワインなんです。

しかも全て樹齢40年の古木ブドウで、
なおかつ、アメリカ産台木で接木をしていない
自根(ピエ・フランコ)の樹のブドウを使用しているんです。
もちろん畑は有機栽培(未認証)のオーガニック、
そしてフレンチオーク樽で12ヶ月間熟成させた贅沢キュヴェがこの一本。

この内容にして、[カサール・デ・ブルビア]という
ワイナリー名を冠したフラッグシップ・ワインなんです。
もちろんこのワイナリーでは、もっとお高い高級ワイン
をいくつも生産しているのですが、
今回ご案内の一本が最も入手しやすいスタンダード・キュヴェというわけ、
だからこの嬉しいお手頃価格でご案内できるんです。

まぁとにかく飲んでみてください。

カシス、ダークチェリー、プラム、ブラックベリー、
ブルーベリー、桑の実などの赤~黒果実のしっとりと湿ったアロマ。
リコリス、クローブ、黒コショウのスパイス、タイム、
ローズマリー、フェンネルなどハーブや杉の爽やかな清涼感、
森の下草、スモーキーなミネラルの印象もあります。
口中ではフレッシュで鮮やかな果実味、繊細で高めの酸はキリリとして上質。
きめ細かいシルクのようなタンニン、
スパイシーでハーバルなフレーバーと引き締まったミネラル感もはっきりと感じられます。
じわじわと口中に広がる旨みが美味しく、なめらかな口当たり。
冷たさを感じるタイトな飲み心地が特長のワインです。

このシリアスで冷涼感あるタイトな持ち味が、
料理との相性を引き立てています。
ローストビーフ、牛フィレ肉のステーキなどの肉料理や、
やや熟成したハード系チーズと好相性です。




カサール・デ・ブルビア・メンシア 2015

パスカル・シャロン・ル・グラン・ウルス 2016

本日は決して飲めない幻中の幻,
すでに【伝説】と化しているあの超秘蔵ワインの登場です。

17年以上も前のインポーターさんのティスティング会でこのワインが初めて出品されていたんですが、
あまりの美味しさに、このワインの前だけに長打の列が出来てしまいその場で注文殺到、
発売前に全量予約で完売となってしまったというほどのケタ違いの美味しさを持つ秘蔵のワイン。

その殺到状況から今や完全割当制でしか入手することができなくなってしまった幻中の幻ワインなんです。

その名も
[パスカル・シャロン・ラ・グラン・ウルス 2016]

このブログでも何回もご紹介しているこの幻、
その驚異のお味をご存知の方も多いはずですが、
なんとアルコール度数【15.5度】を誇る驚異のワインです。

完全完璧なる手造りのため、
これまで地元フランスでも造り手の親戚・友人だけしか飲むことが出来なかったため、
その美味しさを聞きつけた地元の一般の人ですら飲めなかったという秘蔵中の秘蔵ワインなんです。

待ちに待った最新2016年、日本初上陸です。

『極めて濃厚、
漆黒ともいうべき黒ベリー、カシス、そして黒オリーヴ、トリュフなどが、
まるで原液のまま注入されたかのような極上エキスタップリ。
なのに全く荒々しさが無く、見事にまろやかでトロけてしまうほどのマッタリ感。
舌を這い、そして包み込むようなネットリ感がなんとも妖艶で、
しかし上品で・・・もう堪らない味とはこのことです。』
濃厚さがより洗練されたこの味わい・・・
やはり感動の出来と絶叫したくなるほどの味わいです。




パスカル・シャロン・ル・グラン・ウルス 2016

シャトー・シオラック 2010

「これは・・・」と、その旨さに思わず感じ入る。
これぞボルドー右岸の王道スタイル、
すなわちあの“ペトリュス”の哲学を継承する優雅さ。

そう、[シャトー・シオラック]は
まさにあのペトリュスを彷彿させる味わい・・・といっても過言ではない。
それは、あの唯一無二のペトリュスのスタイルを確立し、
長年に渡りワイン造りを担当してきた伝説の元醸造長、
ジャン・クロード・ベルエ氏の一番弟子が、
この[シオ ラック]の醸造を行っているから。

その“ペトリュス”の、あるいは天才醸造家ベルエ氏の
技術とセンスと哲学を受け継いだそのワインは、やはりとんでもなく旨かった。

というわけで、このたびご紹介するのは、
かのペトリュスがあるポムロール地区の北隣に位置する地区、
【ララ ンド・ド・ポムロール】にある[シャトー・シオラック]。

ちなみに、現在はかの一級【ラトゥール】の経営を行う
フレデリック・アンジェラ氏がこのシャトーの経営も担当しており、
また同じくラトゥール出身で、ラトゥールで
ビオディナミを成功させた醸造家ペネロープ・ゴドフ ロワもチームに加わり、
シオラックのワインの品質およ び評価はうなぎ上り、
2015年ヴィンテージは、パーカーポイント90-92点を獲得しています。

今回ご紹介するのは、まだペトリュス直伝の手法が色濃く反映されていた2010年ヴィンテージ。

2010年ヴィンテージといえば、今世紀のボルドーを代表する超大当たり年のひとつ。
お隣ポムロール地区はワインアドヴォケート評で95点を獲得しているグレートヴィンテージで、
スケール感のあるダイナミックな味わいが魅力の年。

8年超の熟成を経ていま、アロマも旨みも最高の状態。
ボルドーの中でもこの辺りの地区に特徴的なトリュフの香りもふわりと漂い、とても魅力的です。

その味わいは、
『艶やかなカシスにダークチェリー、そして未だ瑞々しさをはらむプラム。
その奥から現れるトリュフ、カカオにエスプレッソの黒いトリオ。
柔らかな熟成感は泣けるほどに美しく、なめし革に葉巻、
ダージリンが匂い立つような色気を放っています。
ほのかに感じるメントールのニュアンスは一服の清涼剤。
一口飲めば、骨抜きになるようななめらかさ。
ふかふかのソファに沈み込むような安心感のある味わいバランス。
きれいな酸と上品な熟成感が生み出す圧倒的な優雅さに、思わず言葉を失います。
アフターの余韻の美しさは言わずもがな。』

ペトリュスを彷彿させる貫禄と、スケール感。
そして心を鷲掴みにするよな独特のアロマ。
ぜひとも、大きなグラスでじっくり味わっていただきたい美酒です。

ローストビーフや熟成チーズとともに。
または、ツマミなしでワインに集中するのもよし。
どうぞ、たっぷりとご堪能ください。




シャトー・シオラック 2010