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ギャリー・ファレル・オリヴェット・レーン・シャルドネ 2015

造り手は、ソノマのロシアン・リヴァー・ヴァレーの
パイオニアとして名高いギャリー・ファレル。
あまりに人気が高く、国内販売に集中して輸出をしていませんでした。
その後、創業者であるギャリー・ファレル氏が引退し、
キスラーやデュレル・ヴィンヤーズと同じオーナーのもとで数年前に復活。
新しいワイン・メーカーのもとでスタイルも以前とは異なりますが、
非常に精度の高いワインを生み出し、再生を果たしました。
現地アメリカに強いインポーターさんが偶然コンタクトをとってから、
日本輸入が2019年から始まりました。

2019年に来日したギャリー・ファレルの責任者である
ナンシー・ベイリー氏のセミナーに参加して試飲しましたが、
その繊細で奥行きのある味わいは印象的で、
綺麗ではりのある酸はソノマならでは。

創業者であるギャリー・ファレルが引退したのち、
引き継いだのはテレサ・ヘレディア女史。
彼女はナパのジョセフ・フェルプスやソノマのフリー・ストーンで活躍し、
サンフランシスコ・クロニクル誌で「最も注目すべき醸造家」にも選ばれました。
ブルゴーニュのドメーヌ・ド・モンティーユでも学んだ彼女が造りだすのは、
ソノマの冷涼エリアで育まれるブドウが持つエレガンスを
最大限に表現した素晴らしいクオリティのワインです。

日本未入荷のワインも含めて7種類を試飲させてもらいましたが、
その味わいは、どれも感動的!
また、価格設定も良心的で、今後高くならないことを祈るばかりです。

その味わいは、
『色は少し濃いめで、香ばしい香りとともに口に含むと
ハニーデュー・メロンや青りんご、焼きリンゴ、クリーム・ブリュレ、
リキュールのニュアンスもあり、緻密なストラクチャーのある味わい』

オリヴェット・レーン畑は、
ロシアン・リヴァー・ヴァレーの中でも
比較的温暖なウエストサイド・ロードと
冷涼なグリーン・ヴァレーの中間的な気候をもち、
海風と霧の影響を適度に受ける地域に1975年に植樹された畑です。
ガレージ・ワインとして有名なウィリアムズ・セリエムが創業当初より、
この畑のシャルドネを造っていて、この地を代表する畑です。
ロームとクレイ土壌が入り混じった畑で、
豊かな酸味とほのかなスパイスのフレーバーなどが特徴で、
長熟なワインが生まれます。


ギャリー・ファレル・オリヴェット・レーン・シャルドネ 2015
【アメリカ】【白ワイン】【750ml】【辛口】

ドメーヌ・ド・ヴィレーヌ・ブルゴーニュ・コート・シャロネーズ・ブラン・レ・クル・エメ 2018

なんとフランスワイン業界の超大物、
ロマネ・コンティのオーナー自らが造るシャルドネ100%の極上ワイン!

新着2018ヴィンテージも、
アメリカの専門誌【ワイン・エンスージアスト】が【94点】、
パーカー氏の【ワイン・アドヴォケイト誌】も【92点】を付ける、
いわゆるグレート・ ヴィンテージ。

『クラスを超えた品格溢れるワイン 正統派ブルゴーニュ白』
『クリアーでやや深みのあるゴールドの色調に、
グラスから立ち上る気品のある華やかな香りと、
芳醇なワンランク上の味わい。
そして樹齢を重ねた古樹ブドウならではの複雑な風味に、
しっかりながらも上品で美しい酸と
タンニン由来のほのかな苦みが、
余韻にまで繋がり得も言われぬ幸福感に浸れます。
さらに、ミツのような果実味と、ヴィレーヌ氏が見出した
石灰質由来の豊かなミネラル感に加え、
黄色い花に洋ナシやメロンだけでなく、
オレンジの皮、アーモンドなどをイメージさせるニュアンスまでと、
実に様々な風味が楽しめるんです。』
『明らかに格上ワインを彷彿とさせる風味と余韻は、
まさにロマネ・コンティのオーナーに相応しい正統派ブルゴーニュ白で、
料理ならホタテやサーモンなどの魚介のホワイトグラタンに、
鶏や仔牛のクリーム煮などと、
チーズなら熟成ブリーやコンテなどと楽しみたいものです。』


ドメーヌ・ド・ヴィレーヌ・ブルゴーニュ・コート・シャロネーズ・ブラン・レ・クル・エメ 2018
【フランス】【ブルゴーニュ】【シャルドネ】【750ml】【辛口】

ドメーヌ・ラファージュタロンハ 2019

「オレンジワイン」とはどういうものかというと、
色がオレンジ色のワインということでして、
原料はもちろん柑橘のオレンジではなく、
白ワインを造るのと同じ白ブドウ。

では、なぜこのように色が違ったワインが出来上がるのかというと、
それはワインの造り方の違いにあります。
多くの白ワインは、収穫後にすぐ果汁をしぼって、
そのジュースだけを発酵させますが、
オレンジワインは果皮や種も一緒に漬け込んで発酵させます。
そう、赤ワインの造り方とほとんど同じなのです。

じつは白ブドウの果皮には黄色系の色素成分が含まれており、
これをたっぷり抽出することでワインの色が濃くなります。
そしてこの色素成分が、果皮や種の中のタンニン分と結合することで、
オレンジ色になるのです。
さらに、果皮の中には香りの成分がたくさん含まれているので、
アロマもワインの中にたっぷりと取り込まれるというわけなのです。

この製法自体は、大昔にジョージアで実践されていたもので、
白ワイン造りの元祖ともいうべき方法。
最近では、原点回帰というか、一周回って新しい味を求 めた結果というか、
とにかくオレンジワインブームが来てますね!

そして、美味しいワインが生まれるには、やはり腕のよい生産者あってこそ
このワインを造る[ドメーヌ・ラファージュ]は、
南フラ ンスのスペインの国境近く、ピレネー山脈に限りなく近い
ルーシヨン地方に位置するワイナリー。

当主のジャン・マルク・ラファージュ氏は、
フランスの自社ワインだけでなく、世界各地を飛びまわる、
『天才 醸造コンサルタント』として全界から熱いまなざしを浴びている凄腕
近い将来フランスNO.1生産者と呼ばれる可能性を秘めた若き天才醸造家なのです。

ちなみに、この2019ヴィンテージはまだ点数が出ていないのですが、
前回の2018年はワイン・アドヴォケイト誌が93点を付けています。

じっさいにテイスティングしてみました。
『アプリコットのような輝くオレンジ色に目が釘付けになりつつ、
グラスから香るアロマの華やかさにも圧倒される・・・
ローズヒップにバラのジャム、オレンジピール、 そしてジンジャー。
白ワインの香りの中に、ベリーなどの赤いニュアンスを発見する興奮!
一口飲めば、花や蜜のニュアンスと柔らかな酸が広がる 穏やかな世界。
ほんのりブランデーのような香りに乗って現れる白桃や
チェリーのような風味が、新鮮な驚き。
後味に紅茶のようなアロマと、ほんのわずかな渋みのアクセント。
そして長い長い余韻・・・』

うわー、これは美味しいですよ・・・
白ワインに近いけれど、完全に白ではなくて、
かと言っ てロゼでは決してなくて、
やっぱり“オレンジワイン” としか言いようのない、この新鮮な感じ。

生産者のおすすめは、鴨の燻製やサラミだそうですが、
さらに抜群に合いそうなのは、カレーやタイ料理などのエスニック料理。


ドメーヌ・ラファージュ タロンハ 2019
【フランス】【オレンジワイン】【750ml】【辛口】

カッシーナ・ラ・ゼルバ・ディ・ヴォルペード・コッリ・トルトネージ・ティモラッソ 2018

ピエモンテ州の超希少品種≪ティモラッソ≫。
州の南東部、ミラノから南に1時間ほどの
トルトーナ近郊でのみ栽培されている土着品種です。
ブドウ栽培の歴史は古代まで遡りますが、栽培が難しく、
一時は絶滅寸前の品種でした、現在でも生産農家は30件ほどしかありません。

ティモラッソの特徴は、
ドイツの辛口タイプのリースリングを想わせる酸味とミネラル、
そして、高級ブルゴーニュに通じるストラクチャー。
白ブドウながら、ネッビオーロと比較されるキャラクターを持つとも評されるほど、
熟成するにつれバランスがよく、しっかりとした骨格があり、
長期熟成にも耐えられるワインに仕上がります。

ご紹介の[カッシーナ・ラ・ゼルバ・ディ・ヴォルペード]は
1914年よりピエモンテ州のトルトーナ地区にて
ワイナリーを営んでいる[カンティネ・ヴォルピ]が2003年に取得したブドウ園。

取得当時は、かなり荒廃してしまっていたそうですが、
当主のカルロ・ヴォルピ氏とワインメーカーのジュリアーノ・ノエ氏の
尽力で見事な復活を遂げました。
その後、彼らは長年の念願であった希少品種ティモラッソを植え、
個性的かつ官能的なワインを産みだすことに成功したのです。

味わいですが・・
『グラスに注いだ瞬間から溢れ出る
熟したリンゴ、パイナップル、洋ナシの果実味、
加えて、バニラやミントのフレーバーも強く感じられます。
アルザスやドイツの辛口タイプのリースリングを想わせる、
快適でしっかりとした 酸がワインに骨格を与えていて、
複雑で味わい深く、ボリューム感タップリの飲み心地です。
カルボナーラやキノコ類のパスタと相性抜群。
魚料理のメインディッシュや塩焼きのチキンなどもおすすめです。』


カッシーナ・ラ・ゼルバ・ディ・ヴォルペード・コッリ・トルトネージ・ティモラッソ 2018
【イタリア】【白ワイン】【ピエモンテ】【辛口】

スリー・コントラ・コスタ・ライヴ・オーク・ジンファンデル 2015

今やカリフォルニア伝統品種と言えるジンファンデル、
マタロ(ムールヴェードル)、カリニャンなどが混植で育つ、
1885年にイタリア移民によって植樹された
樹齢100年を超える畑から生まれるワインです。
しかもすべて自根。

ジンファンデルの造り手としても有名な
クライン・セラーズのマット・クラインが、
独立して作り上げたブランドで、
自根の古樹にこだわり、
少量生産する希少なワインでもあります。

それが
[スリー・コントラ・コスタ・ライヴ・オーク・ジンファンデル 2015]

かつて、カリフォルニアのブドウ栽培の中心地だった
内陸部コントラ・コスタでは、ジンファンデル、
マタロ(ムールヴェードル)、プティ・シラー、
カリニャンなどが混植されていました。
禁酒法時代を生き延びてきた畑があります。
しかし、手入れが大変なこともあり、
樹齢の高い畑からは多くの実がならないこともあって、
植え替えられたり、打ち捨てられたりした畑もありました。
さらに、近年になると住宅地化の波が押し寄せ、
次々に住宅地として開発されたり、
と古いブドウ畑が生き延びるのは、
なかなか大変なことでもありました。

そんな試練を生き延びてきた畑のひとつが、
今回ご紹介するワインに使われるライヴ・オーク畑です。
この畑は、昔ながらのブッシュ仕立ての自根の畑です。
この地域の中でももっとも暑い畑でもあり、
ドライ・ファーミングによって育てられています。
果粒は小さく、凝縮した果実をつけ、
パワーと奥深さをもつワインを造り出しています。

しかも2015年は、冬が暖かく、春が寒く、夏に暑い日が続き、
ブドウの出来が非常によかったグレート・イヤーだった年です。

その味わいは、
『色は濃く、スミレ、ラズベリー、
プラムなどの香りとフレーバーがあり、
複雑で奥深い味わい。
熟成5年を経て、非常にこなれた
タンニンと適度な酸があり、正統派な味わいです。』


スリー・コントラ・コスタ・ライヴ・オーク・ジンファンデル 2015
赤ワイン 750ml フルボディ アメリカ