そこは父親の部屋で、アキは、殆ど立ち入った事のない部屋だった。
一度、部屋から出ると、キッチンに向かった。
冷蔵庫から、一本のミネラルウォーターを取り出した。
読むよ、と、決めた覚悟から、アキは、変に気合が入ってた。
部屋に戻ると、すわり心地が良く落ち着く場所に、位置を取ると
ゆっくりと、一冊のノートを手にして、座り込んだ。
誰もいない家は、静まり返って、アキは、早くに目が覚めた。
今日は、父親の部屋を、整理しようと
前々から思っていたが、やっと時間が取れたのだった。
手にした、ノートは何とも言いがたい古臭い香りが
時を越えて、アキは、今、立ち入ったらいけないだろう
扉を、開けた。