星一は、ホームセンターに入ると必ずペット売り場に最初に行くことが当たり前のように足を向けた。
ガラス越しの犬や猫を眺め、時折気を引く為指でガラスをなぞり、暫く時間を費やした。
目的の便箋のセットと、小さめの木材とそれを削るための道具を買って店を出た。
澄江は、朝から眠りに付き深い眠りから次第に浅い眠りへと移り行く中で、暗い闇の中で走りまわっていた。
「誰やろう?」途中木の陰に身を隠し、後を付けて来る何者かを見てやろうと身を潜めた、
寝返りを打ちながらも澄江は、今、夢の中で奮闘していた。
軽くかけていた暖房も、部屋を充分に暖めて掛け布団もいらないくらいだった。
暫くするとその黒い影は、澄江の身を隠している前を通り抜けていった。
「誰や?」小さく呟いたが、それは影のようになって姿、形も判らない、
行った事を確認するとゆっくりと辺りを見渡し出てきた所に、突然目の前にその影が襲い掛かってきた。
澄江は、わっーと叫びながら飛び起きた。
薄っすらと汗をかいた体を自身で抱きしめ、
その鼓動を抑えようと身を屈め布団に頭を付けたまま暫くはじっとしていた。
「嫌な夢やわ!」か細い声で呟くと「あの影は、あいつかもしれへんな!ほんま嫌な夢や!」
そう言って、夢から覚めて今は、自分の部屋のベットの上なんだと確信すると、シャワーを浴びに部屋を出て行った。