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アクセル・パウリ― トリンクフルス 2020

このワインは、生産者のアクセルさんが、
『モーゼルの 伝統を復活させたい、大切に守りたい』という思いから、
モーゼルで大切な品種のリースリング、エルブリング、
ピノ・ブランの3種をブレンドした、いわば、 ’モーゼル・ブレンド’。

リースリングやピノ・ブランはお馴染みの品種ですが、
エルブリングは以前よりも造られる量も減り、
日本でも なかなかお目にかかる機会が少ない品種です。
その特徴として、爽やかできりっとした酸味があると一般的に言われますが、
繊細さも兼ね備え、独特な個性があります。
ゼクトに使用されている品種としての方が知られているかもしれません。

畑の土壌は粘板岩、醸造はステンレスタンクで14日間、
12度の温度化の下で発酵、ステンレスタンクで3ヵ月間熟成ののちリリースされます。

味わいは、
ピノ・ブランが適度なボディや丸みを作り、
リースリングによって骨格や薫りの高さ、酸味を生み出し、
エルブリングがいいまとめ役となり、
軽やかさと繊細な優しい印象を与えているという印象です。

暑い時期にキリッと冷やして、すっきり飲める辛口。
冷涼地ならではの繊細さも加わり、ドイツの古くて新しい魅力溢れるワイン。
過去ヴィンテージの2018年はサクラアワードでなんとダブル・ゴールド賞を受賞。


アクセル・パウリ— トリンクフルス 2020
【ドイツ】【モーゼル】【白ワイン】【750ml】【ライトボディ】【辛口】

セケイダ・カラタユ・ガルナッチャ 2018

この[セケイダ・カラタユ・ガルナッチャ]は、
なんと樹齢70-100年の超古木ガルナッチャ100%の驚異的な赤ワイン。
冷涼な標高700-800mの畑で栽培され、土壌は小石の多いスレート(粘板岩)土壌です。
丁寧に手摘みで収穫し、25℃に維持したステンレスタンクでマセラシオンとアルコール発酵を10日間。
熟成はフレンチオーク樽で12ヵ月間、その後6か月間瓶内熟成させたフルボディの赤ワインです。

ワイン名の[セケイダ]とは、アラゴン州サラゴサ県のこのワイナリー近郊にある古代集落の名前で、
地元への敬愛の念を込めてこの名が付けられました。
元々ケルト系イベリア人が住み着き、彼らによってセケイダあるいはセケイザと名付けられた集落です。
現在ではセゲダあるいはセヘダと呼ばれ、古代ローマ時代の名残をとどめている小さな街です。

ボデガス・ランガはスペイン北東部アラゴン州の原産地呼称(D.O)カラタユにセラーを構えるワイナリーです。
D.O.カラタユ内では唯一の家族経営のワイナリーで、
古くからブドウ栽培農家としてこの地でブドウを栽培してきました。
D.O.カラタユの創設を担ったワイナリーのひとつです。

代々受け継がれた畑を大切に管理しながら、
1867年に小さな醸造蔵を建て、ワイン造りを開始しました。
そして現在に至るまで、近代設備の導入を進める一方で家族の伝統も守り続けています。

現在、フアン・ホセ・ランガ氏が経営責任者、妹のマリア・テレサ・ランガさんが管理業務を、
フアン・ホセ氏の息子フアンとセサルが技術面を担当しています。
セラーの拡張は行なわれましたが、共同組合のように量を優先せず、
常に質を重んじる小規模な生産者であるべきというのが彼らのポリシーです。

深いガーネット色。プラム、カシス、ダークチェリー、
ブラックベリー、ブルーベリーの赤~黒果実の凝縮したアロマ。
カラタユのガルナッチャの個性が豊かに花開いています。
リコリス、シナモン、ナツメグ、クローブのスパイス、
エスプレッソ、ダークチョコレートの香ばしさ、
スミレ、カシスリキュールの濃密な甘やかさ、
さらにミネラルも奥に感じます。
口中では緻密で濃厚な果実味、ベルベットのようにしなやかなタンニン、
スパイス感リッチな味わい。上質な酸もたっぷりと含まれています。
快適なビター味とミネラル感が引き締まっており、
タイトでシリアスな飲み心地ながら、
味わい深い旨みが広がりほっと癒されます。
この味わい深い旨みが高樹齢ブドウならではと納得させられます。

適温は17℃前後。
合わせたいお料理は、スパイシーチキン、ポークビーンズ、
ポークジンジャーなどの肉料理と。
冷涼でタイトな飲み心地なので、
セラーから出したての14℃前後から
イベリコ生ハムやハード系チーズなどの前菜ともよく合います。


セケイダ・カラタユ・ガルナッチャ 2018
【スペイン】【赤ワイン】【750ml】【フルボディ】

デヴィルズ・コーナー・タスマニア・シャルドネ2020

テイマー・リッジは、1994年に設立されたタスマニアを代表するワイナリー。
日本でも愛好者の多いワインで、そのカジュアルラインとして生まれたのが
デヴィルズ・コーナーでしたが、2010年に親会社の破産により、
ブラウン・ブラザーズという大手ワイングループの傘下に入ります。
ブラウン・ブラザーズはオーストラリアの歴史の長い造り手で、
その豊かな資金力を背景にブドウ畑や設備の拡充を行い、
テイマー・リッジとデヴィルズ・コーナーの2つのブランドのコンセプトを分けました。
より冷涼な南東部の地域にあるハザード・ヴィンヤードのブドウを主体にして造られるのが、
デヴィルズ・コーナーです。

畑であるハザード・ヴィンヤードは、すぐ目前に海がひろがっており、
海から吹く風により冷涼な気候となっています。
畑には羊が放牧され、タスマニアらしい風景がひろがります。

その味わいは、
『オレンジなどのかんきつ系、メロンや熟した白桃の香りがあり、
かすかに樽のニュアンスも感じられるフレッシュできれいな酸をもつワインです。
クリーミーな要素をもつサーモンのマヨネーズ焼きなどにも好相性です。』


デヴィルズ・コーナー・タスマニア・シャルドネ2020【オーストラリア】【白ワイン】【750ml】【辛口】【Devil’s Corner】

コントレラス・ルイス・エダロ・ティント 2019

[エダロ]と同じく、大西洋に面したアンダルシアの大地を自由に飛び回る鳥と野原に咲くお花のイラストがまず目を惹きます!!

中身も大西洋とアンダルシア、特にここコンダード・デ・ウエルバのテロワールが反映された素晴らしい味わい!!と申しますのも、このワインに用いるシラーの畑から海までの距離は実に15-18kmと近距離。途中に遮るものは全くないため、畑には大西洋からの風(ブリサ)がじかに届き、ワインのスタイルに大きな影響を与えます。

元々ここの地域は何万年も前には海底に沈んでいたので、ブドウ樹の根は海底化石と接するように張り巡り、目視でも化石を地面で確認できます。ブドウ樹の根や葉から大西洋の要素を吸収するため、塩味や潮っぽさを多く含み、冷涼感とフレッシュさを感じる味わいとなっています。醸造家でワイナリー現当主のホセ・ホアキン氏は「つまり我々のワインは大西洋のキャラクターを持つワインであると言えるでしょう」と語っています。

実際に試飲してみましょう。
エッジに紫の残るガーネット色。
ブラックベリー、プラム、桑の実、カシス、ダークチェリーなどの豊かなフルーツのアロマ。
大変凝縮感のある芳香です。
ほのかにリコリス、クローブ、シナモン、ナツメグなどのスパイス、
スミレのフローラル、ミネラルの印象もあります。
口中では緻密で凝縮した果実味、ベルベットのタンニンはしなやかな口当たり。
そして南アンダルシアのワインとは俄かに信じがたいほど、
上質な酸が豊富に含まれています。
快適なビター味とスパイシーでミネラリーな余韻が長く続き、
食欲を増す味わいを持つ逸品です。

造り手によると適温は12-15℃で、
フードペアリングはパスタ、ピッツァ、
様々なシャルキュトリ(生ハム、サラミ、チョリソなどの食肉加工品)、
バルバッコア(岩塩で食べるラテン風バーベキュー)とのこと。


コントレラス・ルイス・エダロ・ティント 2019【スペイン】【赤ワイン】【750ml】【ミディアムボディ】【フルボディ】【シラー】【アンダルシア】【コンダード・デ・ウエルバ】【大西洋】

パゴス・デル・ガリア・ゴデーリョ 2020

[クネ]とはワイナリー名であるコンパニア・ビニーコラ・デル・ノルテ・デ・エスパーニャの通称で、
スペイン本国はもちろん、全世界のワインのプロおよび愛好家で知らない人はいない老舗中の老舗。

スペインで最も伝統的な銘醸地にして特撰原産地呼称(D.O.Ca.)リオハの
リオハ・アルタ地区のアロに位置する家族経営のワイナリー。
アロにある醸造所は1879年に設立し、
以来ひたすら品質の高いワインを生産することに力を注いできました。

設立からおよそ130年間、伝統と革新を2本柱に成長し、
今ではより良いワインを造りそれを世界中に知ってもらうことを指針に、
世界4大陸90カ国以上に輸出する、スペインワインを代表するワイナリーのひとつとなっています。

その評価はケタ違いに素晴らしく、ワイナリーを代表する[クネ]ブランドは、
なんとスペイン王室から国旗をモチーフとしたロゴの使用を許された、
スペインを代表するワイナリーのひとつ、
まさに王室お墨付きブランドとして君臨しているんです。

そして今回ご案内の[パゴス・デル・ガリア]は、
北西スペインの産地バルデオラスで140年のブドウ栽培の歴史を持つ造り手、
ビルヘン・デル・ガリアの作品。
2017年にクネ・グループの傘下に入りました。

今回ご案内の[パゴス・デル・ガリア・ゴデーリョ]は
ブルゴーニュで例えるとプルミエ・クリュ(一級畑)に相当する品質で、
パゴとは畑の区画を指しています。
その名の通り良い区画のブドウのみを使用した一本。

もちろん中身はお墨付きで、この2020年ヴィンテージは見事ジェームス・サックリング【91点】獲得。
『ゴールデンアップル、洋ナシ、カモミール、レモン、フェンネルの芳香。
キリッとした酸味のミディアムボディの白ワイン。
フレッシュでキリリとしたフィニッシュ。』
と絶賛。

その中身はと言えば、標高700mの高地畑で栽培された樹齢25-30年のゴデーリョ100%。
丁寧に手摘みで収穫し、
5か月間シュール・リー(ワインと滓を接触させて複雑味と旨みをワインに移す製法)を
経た極旨キュヴェなんです。

輝きのある緑がかった金色に思わず見惚れます。
フレッシュな柑橘や青リンゴ、ジャスミンやカモミールの優しいフローラル、
白桃、洋ナシのフルーティなアロマ。
奥にかすかにミネラルのニュアンスも感じます。
口に含めば、青リンゴやライムなどの若々しくフレッシュな果実味、
繊細で高めの酸がいっぱいに広がります。
シュール・リーにより複雑さが生まれ、ミネラリーな印象、
なめらかなテクスチャーと長い余韻が印象的です。

適温は8-11℃。
鶏ササミ肉とキノコのソテー、ローストポーク、
またヒラメの昆布〆などの和食にも良く合います。


パゴス・デル・ガリア・ゴデーリョ 2020
【スペイン】【白ワイン】【750ml】【辛口】