ワイン用語 は

「ハイトーンな」「調子の高い」はっきりした揮発性のにおい。
「バター様の」読んで字の如く香りと味がバターぽいこと。
「蜂蜜香がある」「蜂蜜の香りが出ている」ある種のワイン たとえばベーレンアウスレーゼやソーテルヌなどの優れた 充分に熟成したワイン特徴的な香り。 ビン熟の長さを暗示する。
「バッカリング」口をしぼめるような渋さ。
「発泡性」「スパークリング」シャンパンで代表される発泡性ワインを抜栓してボトル内の加圧状態を解除した時 ワインの中に閉じこめられていた炭酸ガスは気泡となって放出する。 これが口の中に清涼感をもたらす。 シャンパンのようにボトル内二次発酵によってつくられた発泡性の泡は非常に細かいのが特徴で 持続性がある。
「バナナ」霜で痛めつけられたブドウからつくられたワインの香りに出る匂い。 また 状態の悪い古いワインの特殊な匂い。
「花様の」花のような香りが豊かな。絶頂期にあるある種のモーゼルワイン。
「バランス」ワインに含まれている成分の組み合わせとその割合。
「バランスのとれた」成分間 すなわち果実味 酸 タンニン アルコールなどに加えてばく然とした要素である氏育ち 個性 フィネスなども全て申し分のない調和がとれていること。
「バランスを欠いた」成分が不釣り合いになっている。 たとえばタンニン過多 酸過多 果実 味の欠如など。
「ピカトン」「ぴりっとくる酸味」新鮮で唾液を促す酸味。
「微発泡」舌ではちくちくする刺激で 目ではグラスの液ふちに小さい泡が出ているのが見えてそれとわかる。 たいていは微弱な炭酸ガスいわゆるビーズが出るような二次発酵に起因することが多いが 非常に若い 酸味のあるワインに清涼感を強調するために ワインメーカーが炭酸ガスがまだ残っているうちにワインを早詰めをして得るものもある。
「病気の」病気にかかっている。 調子をくずしている状態。
「ビール臭」ボトルの中で起こる二次発酵で出てくる不快な臭い。
「貧弱な」「抽劣な」変質でも劣化でもないが なんの長所も特徴も質ももち合わせていないとるに足らないワインに用いる。
「びん臭」コルクを抜いた時に出る嫌な臭い。 通常すぐに消える。
「びん熟年数」経験を積んだテースターはブーケによって簡単にそのワインがボトルの中に過ごした年月を推定することができる。 白ワインのデザートワインは丸みと蜂蜜様の味に現れる。 赤ワインの場合は未熟な味の鋭さが消え やがて柔らかみと丸みが出てくるのでわかる。
「びん酔い」びん詰め後の一時的な酸化。 次消える。
「開いた」おしの反対語。
「ファイン」「高級な」「上質の」「高品質の」優れた品質の抱括的表現。
「フィネス」「卓越した優雅さ」優雅 繊細 血統の良さを備える卓越したワインに用いる。
「深い」段階の分類が必要な形容詞。 深い色 深いブーケ 香味の深さなど 浅い 薄い 表面的な 上っ面 の反語で 色 香り 味を支える内容の密度 香味の層の厚み対して用いる。
「深み」多彩な香味の組み合わせ。 芳酵さ 繊細さ。
「複雑さを秘めた」「サルト」ベールに包まれた濃厚さ。 派手でない複雑さ。
「複雑な」多面性のある香りと味。 熟成した良質のワインの証拠。
「ブーケ」最も広義に そして最もよく使われる。 意味は快いワインを特徴づける香り。ワインの発酵後と熟成の過程で出来てくる香り。
「フラピー」「腰抜けな」「しまりのない」力なく さわやかな酸に乏しく 終わり味の切れが鈍い。 もともと貧弱なワイン または良質のワインが盛りを過ぎて変化したもの。
「プラム色の」「プラミー」 赤ワインの色で 若いとも言えず熟成したとも言えないワインの示す中間の色 定義がはっきり定まっていない。
「プリード」「育ちの良さ」ブドウ園の位置 土壌 ブドウの品種 それに醸造技術の秀逸性によってワインがはっきりとした 卓越した個性をもっていること。
「フリンティー」「硝煙香のある」想起によって結びつく匂い。 ある種の土壌に育ったある種の白ワインは そのブーケとフレーヴァーに火打ち石を打った時あるいは銃を発した後の硝煙の匂いを含む。
「フル ボディー」「フル」「充分なボディーのある」アルコールとエキスの含量が高い。 口に含んで重量感のあること。 アルコールはおそらく13度以上であろう。
「フレーヴァー」「香味」「味」味。 香味または風味。 食品化学の分野ではフレーヴァーは単なる匂いではなく。 口の中での感覚すなわち 味と匂いと舌ざわりに分類される。
「フレッシュな」「新鮮な」「活力がある」自然な若々しい魅力と活力(酸味)を 維持しているワインに用いる。
「ペアドロップス」洋梨のドロップのフレーヴァー。 凶作年の白ワインに現れる香味。
「平板な」「フラットな」退屈で 風味が薄い。 これは酸の欠如による。 単に気の抜けた発泡酒にも用いる。
「変質した」不潔な 腐敗した または不健全なワインのこと。 必ずしもワインは飲めないわけではない。
「芳香のある」「いい匂いのする」心誘われる快い自然の香り。
「埃っぽい」ほこりっぽいセラーを想わせるにおいがあるワインに用いる。 おそらくタンニンの含量が多いのだろう。
「ポジティブ」「はっきりした」際立った それとわかる。 
「ボディー」口の中で感じられるワインの重みで アルコール含量 エキス分(タンニン 有機酸 糖など) などによって決まる。 これらの成分はヴィンテイージと産地によってことなり ワインのスタイルや品質の良し悪しを左右する。
「補糖」発酵前のブドウ果汁に糖を添加すること。 ワインの力(アルコール) を強め 味を柔らかくし 未熟なブドウの酸の味を調和させる。
「ポトリティス」いわゆる 貴腐 を起こさせるカビとして知られるポトリティスシネレア菌の略。ブドウをしわしわにし 水分の含量を減らし 糖分を凝縮する。 さらにブドウに特殊な香味成分をつけ加える。その結果 ワインは嗅覚と味覚に蜜のような香味を与える。